Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ゴブリンスレイヤー

今日の本は蝸牛くもさんの「ゴブリンスレイヤー」。アニメは何度も見ましたが、原作は今頃初めて読みました。

1巻はアニメの最初の方と最終回あたりの牧場の大バトルのシーン。アニメと順序が一部変わっているのですね。アニメの中盤あたりは2巻に入っています。

ゲームではスライムと並んで最初の弱い敵の立ち位置のゴブリンですが、それを専門に狩る冒険者という発想が意外と面白く、読み進んでいくうちに、それが必然だという説得力のある伏線が出てきて、いつの間にか納得してしまいます。キャラも超個性的で分かりやすい。

想像した以上に忠実にアニメ化されているようですが、アニメの方がやはり時間的に厳しいのか、小説の方が描写は細かいようです。一方、バトルシーンはアニメの方が作りこまれているような箇所もあります。

「だから、誰かを妬むと、ゴブリンのようになる」
(p.177)

この小説は一方的にゴブリンが悪として描かれていますが、ゴブリンサイドからのストーリーがあったら意外と面白いのかも。

 

ゴブリンスレイヤー
蝸牛 くも 著
神奈月 昇 イラスト
GA文庫
ISBN: 978-4797386158