Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

今日は新しい本を読み始めたので雑記にします。G.ポリアさんの「いかにして問題をとくか」という本で、古典的な本らしいのですが、まだ読んだことはありません。あるいは読んだ記憶がありません。

まだ読み始めたところだが、

未知のものは何か、与えられたものは何か、条件は何か
(p.6)

これを元にして問題を解決していこう、という正攻法なのですが、実際に未知の問題に遭遇すると、こんな単純なことでもなかなか確定できないものです。

数学の受験勉強に解法暗記というやり方があるのですが、これを解法暗記ではなく解答暗記にしてしまい、効果がないという人が少なからずいます。解答と解法の区別がつかないのかと思っていたのですが、最近思うのは、本当に解答と解法の差異が認識できていない人がいるのではないか、ということです。

つまり、解答というのは解法を使って具体的に解いたものという点でレイヤーの違う存在なのですが、それを区別するためには二階層の認識が必要になります。それができていないのです。従って、何か問題を解いたときに、その解き方を一般化して他の問題に応用することができないのです。

最近もう一つ気付いたのは、本が読めない人がいるのではないか、ということです。音読させると書いてあることを音声にすることはできるのですが、それを解釈して脳内にシーンを展開することができません。単に音を出しているだけなのです。

普段の会話は文章によって行っているはずなのですが、視覚情報として文字を見て情報入力したときにその解釈ができないというのは、不思議な現象です。