Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

プレジデントFamily (ファミリー)2021年夏号

あまり雑記ばかりでは「いつか読んだ」にならないので、今日は先日ちらっと紹介した「プレジデントファミリー2021年夏号」から紹介します。

この雑誌は東大生アンケートの特集を毎年掲載していますが、今年で15回目とのことです。

ネットでは「東大に入るのに必要なのは地頭」という都市伝説がまかり通っていますが、東大生にアンケートを取ると必要なのは運(笑)だとか。勉強法を書いた本や、東大生の手記を見れば、東大合格に才能は必要ない、努力だけで誰でも入れる的な主張が殆どなのが面白い。

この雑誌の主張としては、必要なのは生まれつきの才能ではなく幼児期から小学生の頃に身に付けさせた能力、といった感じです。小学生までの育て方が重要ということは、中学生になってから慌てても間に合わないわけです。

その間に合わない人達が、わけがわからない能力のことを「地頭」と呼びたくなる気持ちも分かります。謎の能力なんです。しかしそれは育て方次第で誰でも身に付くもので、具体的に何をすればいいのかというと、

賢い子に育てる四つのキーワードは、「規則正しい生活」「自主性」「心の安定」「知的刺激」だ。「これら四つのことを実行するのは、実は難しいことです」(浜野教授)
(p.15)

昔の教育ママ的なイメージでいえば、親が計画を立てて子供に命じてやらせる印象があるかもしれません。

東大生の場合、コツコツやるかまとめてやるかは個人差があるものの、自主的に計画を立てて実行していた。
(p.17)

今時の教育は、自分で計画を立てさせるスタンスのようです。計画を立てる力は自分で計画しないと身に付きません。

夏休みの宿題はどのようにやっていましたか、に対して、

約9割が自分からやっていた
(p.17)

私の場合、宿題は自分でやりましたが、だいたい始めるのが8月終わり近くでしたね(笑)。エンドレスエイトの夏休みイベントみたいな感じ。締切ギリギリで作業する技を覚えた!

「(親が)失敗を責めなかった」も8割以上
(p.18)

失敗体験は重要なのです。失敗したときに怒るのではなく、何で失敗したのか考えさせて、自分で行動を改善する、という習慣を身に付けさせるべきです。ただ、それを子供にやらせるのはとても難しい。

クイズ「東大生」に出演している「伊藤七海」さんの両親へのインタビュー記事があります。家庭の唯一の方針は「先生の言葉は素直に聞きなさい」だそうです。

「先生というのは、勉強面も生活面も、子供一人一人を見てちゃんと指導しているものです。その先生の言葉を素直に聞いていれば、心配はないはずですから」(裕貴さん)
(p.33)

父は美術の教師、母は英語の教師とのことです。先生が両親だと幼児期の育て方も違うのかもしれません。

(つづく)


プレジデントFamily (ファミリー)2021年夏号
(2021年夏号:【15周年特別版】結論! 伸ばす親の4つの共通点 東大生249人の小学生時代)
プレジデントFamily編集部 著