Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

はたらく魔王さま! (13)

今日は「はたらく魔王さま!」の13巻。

この巻は、ライラのいうことはどうも信用できないというので、生活実態を見せてくれという話になって、練馬にあるというライラの家に皆で乗り込むあたりまでの話。このラノベ、東京都心の描写が特徴的なのですが、今回は練馬が出てきます。

真奥の言う、都内では有数の遊園地である富島園には、練馬からさらに西部池袋線の支線に乗り換える必要がある。
(p.286)

豊島園は閉園になってしまいましたが、ちなみに、都営大江戸線に乗って新宿から練馬に来たのならそのまま乗っていれば次の駅が豊島園なので乗り換える必要はありません。駅名は「豊島園」のままです。そのうち「豊島園跡」とかになるのでしょうか。

ライラの自宅に行ってみると、整理スキル欠落者であることがバレてしまう…というのは想定外というか、個人的にはなぜか天使って整理整頓ができるイメージがあるのですが。昔はそれに加えて質素な生活をしているとか。最近はアニメの見すぎのせいか、そのようなイメージはどこかに行ってしまったようです。ちなみに悪魔は異次元ポケットを持っているので整理する必要がない、みたいな。

芦屋と梨香のデートシーンもあります。今更ですが勇者の友人にあっさりと悪魔情報を見せてしまうというのはどうなんだ。実際、千穂がこの話を聞いて、芦屋が魔力を温存しているという重要な情報を手に入れてしまうわけで。

今回気になったセリフというと、まずマグロ【謎】の店長の木崎さんのお言葉。

沢山悩めばいい。世の中でしたり顔している大人達も、あの瞬間のあの選択が正しかったのか、これから自分が選ぶことが正しいことなのかと、ずっと悩みながら生きているんだ
(p.31)

そんなこと考えずに行動している人の方が多いような気がしてしょうがない(笑)。なったものは仕方ないので考えても仕方ない。

で、恵美の一言。

どんな効果的な策を打っても、結果が伴わなきゃ意味ないの
(p.145)

努力することに意義があるとか、参加すれば以下略というのは過去の話のようです。


はたらく魔王さま! (13)
和ヶ原 聡司 著
029 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4048652056