Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

わが家は祇園の拝み屋さん7 つながる想いと蛍火の誓い

今日の本は「わが家は祇園の拝み屋さん」の7巻、「つながる想いと蛍火の誓い」です。

この巻のストーリーは 6巻で計画していた京都の結界の補強を実行するという話の後半となります。テーマとしては「嫉妬」。ということで、ドロドロした話がいくつか出てきますが、それはおいといて、余談とか。

さて、何かやろうとしたときに、不安になることってよくありますよね。そんな時に、

『どうか上手くいってほしい』という気持ちが強いからこそ、『上手くいかないんじゃないか』と不安になるわけで、気持ちは『上手くいってほしい』の方が強いのだ。
(p.139)

不安が「上手くいってほしい」の裏返しで、しかもポジティブな希望の方が強いというのは意表を突いた発想です。現実的にそこまで考えて行動するのは難しそうですが。

今回は、ちょっとした事件があって、小春が能力を使って解決しようとするのですが、勘違いで失敗しそうになるという場面があります。

一部だけを見て、全体を決めつけないようにしよう。
(p.166)

先入観があると部分的に見てそれだと思ってしまい、正しく判断できない、というのはよくあることですが、なかなか全体を確認するところまでは行かないものです。

ということで今日の一言。

『楽しい』とか『わくわくする』というのは、非常に大切で大きなエネルギーなんや。
(p.20)


わが家は祇園の拝み屋さん7 つながる想いと蛍火の誓い
望月 麻衣 著
角川文庫
ISBN: 978-4041053966