Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

トライガン

今日はアニメで「トライガン」。1998年の4~9月に放送されました。原作はコミックで、作者は内藤泰弘さん。

ジャンルはガンアクション+SF。主人公のヴァッシュ・ザ・スタンピードはコブラのように腕に兵器が仕込まれていて、これが発動すると町が一つ吹き飛ぶような威力があります。さらに、普通のガンアクションも秀逸、もっと秀逸なのが弾除けのスキルで、撃たれても避けるのでだいたい当たりません。

昨日も紹介したネタですが、ヴァッシュは殺すことを極力避けようとします。そのために仲間が何度も撃たれるし、場合によっては巻き添えで殺されてしまいます。どんな凶悪な相手でも撃たずに説得しようとして、その間に被害者が増えるというパターンです。

 ヴァッシュと共に行動する牧師のウルフウッドは、牧師なのに撃ちまくるタイプで、しかもしっかり悪い奴を殺します。牧師が殺しちゃいかんと思うのですが、殺さないと他の人が死ぬという極限状態で何を選択するか、という問題が裏にあるわけです。

この作品、相手から攻撃されるまで反撃しない日本的発想を皮肉っているようにも見えてきます。基本的にはシリアスというよりギャグ半分という感じですが、終盤になるにつれて人がどんどん死んでいくので、ちょっと笑えない感じでもあります。