今日の本は、「石ノ森章太郎コレクション ――初期少女マンガ傑作選」。マンガです。
1960~1967年に発表された7つの作品が収録されています。少女マンガといっても、今のようなラブコメ的なものではなく、主人公が少女であるという属性を持っているという感じです。
内容的にも SF やホラーの要素が色濃いです。例えば「竜神村」は竜神が出てくるという点でメルヘン、おとぎ話的な要素があります。「きのうはもうこない だが あすはまた…」はタイムトラベルの要素の入ったSFで、ロバート・F・ヤングさんの「たんぽぽ娘」を思い出します。「きりとばらとほしと」は吸血鬼モノですが、SF的展開を見せるところが面白いです。サイボーグ009で有名な石ノ森さんということで、ストーリーや発想が自然にSF方向に流れていくのかもしれません。