Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

プラネテス

今日はアニメで「プラネテス」。原作のマンガの作者は幸村誠さん。

個人的には、何年かごとに観たくなるアニメです。とはいっても、印象に残っているのは PHASE-12 の「ささやかなる願いを」でジャストミートするシーン。ここだけ観たら後はどうでもいい、というのは言い過ぎですが。個人的には喫煙経験ゼロなので、あのキレ方は理解できないのですけど。

ジャンルはSF。デブリ回収という地味な仕事をしている主人公のハチマキが、木星に向かうフォン・ブラウン号のパイロットのテストに合格するというサクセスストーリー。いや違うな、一応結果オーライなんだけど、サクセス感がまるでない。決死の覚悟で崖を這い上がって行ったらいきなりぶん殴られるみたいな。

背景にあるのは貧富の格差の問題。テロを肯定しているような感じがしないでもないですが。個人的に気に入っているのが科学者というか宇宙船のエンジニアのウェルナー・ロックスミス。大事故の後に次は成功するといってインタビューを〆るあたりとか。PHASE-19 でハチマキが水中作業のテスト中、他の受験生が事故を起こした受験生を助けに行く中、一人だけスルーして黙々とテストしているのを見て、気付いているのに無視していることを評価するシーンがいい。クリティカルな状況での行動原理としては素晴らしいです。

エゴイスト結構! 私もエゴイストだ

本当にそれで宇宙飛行士としていいのか、というのは私にはよく分かりません。