今日の本は「ヴァチカン図書館の裏蔵書」。ラノベでいいのかな。
ジャンルはオカルト、ファンタジー的なミステリー。殺人事件です。魔女狩りとか出てきます。ただし吸血鬼とか魔法は出てきません。宗教モノというべきでしょうか。
玄須聖人(クロスセイト)というスゴい名前の学生が主人公。聖人の大叔父がバチカンで枢機卿をやっていて、バチカンの秘密記録保存所に保存されている日本語の文書を探して欲しいという依頼を受けて…というストーリーです。
しかし図書館っていいですね。最近コロナのアレで行けないので。そういう所にカンヅメになってみたいです。
さて、
歴史を見つめ返す時は、中途半端なことをしてはいけません。そんなことをしていたら、歴史からはなにも学べませんよ。
(p.77)
割とマトモな発想のようにも見えますが、歴史というのは捏造するもの、という理解をしている国の方が圧倒的に多いような気がするんですよね。事実であることが重要だと思っているのは、全世界の中で日本国だけではないでしょうか。日本は異質の国なのです。
宗教に頓着しない日本では、ほとんどの人が無宗教でありながら、けっこう信心深いんですよ
(p.59)
そういえば私は最近、お地蔵さんに毎日お祈りをしています。その近くにはお稲荷さんがいたりするので、なかなか怖いスポットかもしれません。
ヴァチカン図書館の裏蔵書
篠原 美季 著
新潮文庫nex
ISBN: 978-4101801056