今日は小川一水さんの「ハイウイング・ストロール」。余談ですが、このブログの検索機能で「小川一水」を指定して検索すると、今まで紹介した小川一水さんの本の一部しか表示されないのですね。今日気づきました。「小川 一水」のように空白を入れると全部表示されます。
シップ(飛行機)に乗って獲物を打ち落とす話です。以前紹介した「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」は魚を捕る話でしたが、この話では浮獣というのを狩ります。飛行機は二人乗りで、
私が殺して、君が印を付ける
(p.49)
という役割分担です。殺す時に一撃で印も付けるような武器があってもよさそうな気もしますが。
ちなみに、このストーリーはSFといえばSFなんですが、作者曰く、
この話は剣と魔法のMMORPGの話です。
(p.435)
だそうです。ファンタジーでしたか。私みたいな素人だと「この話は~の話です」なんて怖くて書けないのですが、プロがそう書くと案外カッコイイような。しかし私は MMO やってない人間ですよね、多分。道理でギルドとか出てくるんだ、とか思いましたけど、私はMMO系のアニメとかラノベを結構知っているので違和感がないのかもしれません。
基本的にモンスターを倒して稼ぐという話なので深い意味とかないですけど、MMORPG というだけに、金を稼いでだんだん装備がハイスペックになっていく過程は面白いです。
気に入った一言。
ジェンカとは二年つきあって、今では他の誰よりも理解しているつもりだけど、それでもわかるところよりわからないところのほうが多い。
(p.124)
2割分かっていたら、結構分かっている感じですね。