Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ゴーストライター

菊と刀を読まないといけないんですけどね、今日は銀行に行って雨に降られたりで疲れてしまったので別の本を読んでいました。

んなの読む余力があるのかと思われそうですが、このシリーズはつい惰性で読んでしまうのです。今回の舞台は演劇です。つまり、怪しい人達は役者ということで、とても演技が上手です。

演劇は危険な稼業です。セイフティ・ネットはありません。翌月の家賃を払える保証はないのです。正気じゃとてもそんな人生を求めることはできませんよ。
(p.120)

まるでプログラマーの世界ですね。正気じゃダメなところが。てなわけでヘンな人がたくさん出てくるので面白いです。いつものパターンかもしれませんが。

マロリーはハッカーでロジカルな思考にかけては天才、というか機械的な判断ができる人間です。

彼女は数字と相性がよく、他の人間には無作為の番号の羅列にしか見えないものからパターンを見出す。
(p.222)

そういう人間が実在することは否定しませんが、皆さんの身近に誰かいますか? キャロル・オコンネルさんの近くには誰かモデルになった人とかいそうな気もするんですよね。

 

ゴーストライター
キャロル・オコンネル 著
務台 夏子 翻訳
創元推理文庫
ISBN: 978-4488195199