Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

桐島、部活やめるってよ

今日の本は何となく図書館で借りてみた「桐島、部活やめるってよ」。どこかで聞いたことがあるのですが、どこで聞いたのか全然思い出せませんけど。

十七歳の俺達は思ったことをそのまま言葉にする。
(p.13)

青春ですねぇ。私が十七歳の頃って何をしていたかよく覚えてませんが、ゲームとか麻雀とかオリジナルの歌を作って学祭で歌ったりとか。意外と覚えていました。

中はいくつかの小編に分かれていて、それぞれ視点が違うという構成です。「沢島亜矢」に出てくる詩織が面白いキャラです。

「どんなイメージで吹けばいいっすかね?」と軽く尋ねてきた後輩男子に、「さけるチーズのように」
(p.71)

私のイメージだとギョェ~~のような感じなんですけどね。さけるチーズ。ブラスでどうやって出すか。

部活の思い出というと私は高校ですけど、中学の思い出もあるな、ネットで高校生の投稿を見ても、あまり部活の話題は見ないんですよね。本気で部活をしているとネットどころではないのかもしれませんが。高校中退して高認で大学受けられますか、みたいな質問が結構あるし。

「なんかやっぱいいな、高校って」
(p.122)

そういうのが既に虚構の世界にしかなかったりしたら、ちょっと寂しいですよね。

 

桐島、部活やめるってよ
朝井 リョウ 著
集英社文庫
ISBN: 978-4087468175