Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

今日は朝からドタバタというかジタバタしていたので本はあまり読んでいませんが、「エピジェネティクス」を10ページ位進めました。

今読んでいるところに、大野乾さんという生物学者の話が出てきます。大野さんは

メスの細胞において、二本のX染色体の状態が違っている、すなわち、一方だけが転写を抑制されたヘテロクロマチン状態になっている
(p.171)

ことを最初に見つけた人だそうです。この大野さんが語学の達人でもあるとのことで、講演会でどうすれば英語が上達するかと質問されたときに、

まず一年間ラティン(ラテン語)を勉強しなさい
(p.173)

と答えた、という逸話が紹介されています。そのココロはとか何も書いてないのですが、勝手に妄想するに、英語圏の今の言語はラテン語から構造を受け継ぎつつ変化した結果の姿なので、元の言葉を理解することで派生した後の言葉も容易に理解できる、みたいな話なのでしょうか。流石は遺伝子の研究者、といった印象です。

 

エピジェネティクス――新しい生命像をえがく
仲野 徹 著
岩波新書
ISBN: 978-4004314844