村上春樹さんの本の中に出てきたので、トニオ・クレーゲルを読んでみました。読んだことがないような気がしていましたが、実際読んだことがなかったです。
小説の中でトニオ・クレーゲルは凡人と評されてしまいますが、そう言われてみれば、確かに猛烈な凡人です。あまりにも平凡過ぎて珍しいかもしれません。
なるほどと思った一言を。
人が口で言うことは絶対に肝心なものなんかじゃありえない。それだけをとって考えてみればどうだっていいようなものにすぎない。
(p.49)
トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す
トーマス マン 著
Thomas Mann 原著
高橋 義孝 翻訳
新潮文庫
ISBN: 978-4102022016