Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ドウルマスターズ5

とりあえずドウルマスターズの最終巻、5巻を読んだので閉めておきます。

ということで完結なんだけど、何が完結したのかよく分からない話ですね。言いたいことが分からない。実は真の黒幕が…みたいな展開はありきたりだし、どんなにスゴいのかと期待していた蒼生は結局何がスゴいのか分からないまま玲音が暴走して終幕、って感じ? 謎です。前回、メカがイメージできないという話を書きましたが、これではそれ以前のキャラのイメージができません。

量産機は試作機で明らかになった問題が解決されたから量産されるのであって、量産機が試作機に設計上劣っているということはあり得ない。
(p.281)

そうでしょうか。コンピュータの世界では、量産するにはコストがかかりすぎるのでスペック落とすとか、機能を削って出荷するとか、普通にありますけど。もっといえば問題未…いや何でもありません。

この物語で一番違和感があるのが、全然死者が出ないことです。といってもセクハラ上司のマユリは死んでいるのですが、普通にこれだけの戦闘シーンがあったら、魔法少女モノでもない限り、半分は死んでいてもおかしくないような気がします。

 

ドウルマスターズ5
佐島 勤 著
tarou2 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4048935951