Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

わたしはロボット

今日もちょっと疲れたので休むつもりでしたが、ロボットなら疲れないからいいなぁ、ということで、「私はロボット」。古典的SFで、知っている人も多いでしょう。

個人的には、ロボットというと鉄腕アトムというイメージがあるのですが、このストーリーはロボットというよりもAIのSFです。中にはこんなセリフも出てきます。

「いずれにせよ、考えるロボットなど価値はないよ」
(p.183)

小説には、宗教にハマるロボットやウソをつくロボットが出てきます。9つの章に分かれていますが、だんだんロボットのレベルが上がっていくのが面白いです。結局、ロボットはあれこれ考えるわけです。

有名なので今更紹介する必要はありませんが、折角なので、ロボット工学の三原則を紹介します。

一、ロボットは人間に危害を加えてはならない。また何も手を下さずに人間が危害を受けるのを黙視していてはならない。
二、ロボットは人間の命令に従わなければならない。ただし第一原則に反する命令はその限りではない。
三、ロボットは自らの存在を護らなくてはならない。ただしそれは第一、第二原則に違反しない場合に限る。
(p.8)

 

わたしはロボット
創元SF文庫
アイザック・アシモフ
伊藤 哲 翻訳
ISBN: 978-448860406