いやいや、ちょっと事故りました。書きかけの書評が消滅しただけなんですけど、まあ仕方ないか。杜撰なバージョン管理ってコインほにゃららじゃないけど、もう少しちゃんと安全対策すればよかった。
まあそんなに大騒ぎするような内容でもないのですが。
仕方ないので最近読んだ本から、紹介してみます。この本は、学生時代に何を学ぶべきか、というテーマで書かれた85人のエッセイ、コラムを集めたもの。いろんな考え方、見方がありますが、特に年配の方々、戦争を体験した方々の視点の鋭さは戦争を知らない子供たちには絶対に太刀打ちできないものがあります。
もちろん戦争を知らない人達も、だから負けているという訳でもなく、どんよりして切り込んでも切りようもない難敵になってしまった社会に立ち向かう勇士達のやり方には、学べることがたくさんあります。
しかし時既に遅し、残念ながら私の学生時代は遙か昔に過ぎ去ってしまいました。とはいえ、それはそれで読んでいて何か楽しく、そうだとか、そうではないぞとか、考えてみるのもそれなりに面白いものです。
いくつか印象に残った言葉を紹介します。
知識は職業的に役立つけれど、生きていく上にはあまり役立たない。
(p.139、自分でない人間に、邦光史郎)
私は人生は小舟を操って荒海を航海するようなものであると思う。
(p.153、野心を!、増淵興一)
「学校は、何を学ぶかを学ぶところである」という言葉があるが、まさに至言である。
(p.287、寄り道の効果、中川志郎)
学生時代に何を学ぶべきか
講談社 編
ISBN: 4-06-203895-1