今日は台風も近くなってきたので【謎】雑記で書き始めたのですが、カテゴリは書籍も入れちゃいます。以前買って、最近ざっと読み直した本なのですが、ちゃんと説明しようとしたらとても重いので。
私は大学でIT系の学部だったので、チューリングは当然のように学びました。最近は逆にやらないのかもしれませんが、チューリングマシンの停止問題は数学でもやったかもしれません。しかし、ヴィトゲンシュタインは講義では聞いたこともなかったです。計算機のカリキュラムには出てこなかったのですね。
実はチューリングとヴィトゲンシュタインは論争したことで有名で、この本にはそのあたりがロジカルに紹介されています。解説もたくさんあって、どちらかを専門的に学んだことがあるならば、面白いかもしれません。
ところで、私は「ヴィトゲンシュタイン」のように、ウに濁点を付けることにしてます。一般的には、濁点なしの「ウィトゲンシュタイン」が普通で、書名もそうなっています。発音としては v の音なのですが、オーストリアではこの音が弱いので「ウ」に聞こえるということです。そのため、日本では「ウ」が主流なのですが、そこまで知っていてなお「ヴ」と書くのに拘る理由は、長くなりそうなので今回は略です。
ウィトゲンシュタインVS.チューリング―計算、AI、ロボットの哲学
水本 正晴 著
勁草書房
ISBN: 978-4326102174