今日も時間がないのでパス、と思ったのですが、手元にたまたまあった本を紹介します。灼眼のシャナの10巻。シャナを全く知らないと、多分これ一冊だけ読んでも訳が分からないと思いますが、本編からは独立したストーリーで、世界観が分かっていればこれ一冊でも読めます。
あとがきにも書いてありますが、この巻は外伝。シャナの先代の炎髪灼眼の討ち手、マティルダ・サントメールの物語です。ペアを組むのは本編ではメイド服を着るリボン使い、ヴィルヘルミナ・カルメル。マティルダの性格が刹那主義的でストレート。死に行く決戦でヴィルヘルミナがマティルダに「生きて」と願った返事が、
「とっくに、全力で、私は生きてる」
(p.159)
誰でも死にますからね。いつかという問題なわけで。舞台は大戦。マティルダはフレイムヘイズの兵団の鉄砲玉的な感じで、敵の対フレイムヘイズ軍団「とむらいの鐘」のイケメン強敵であるメリヒムはマティルダに一方的に惚れているから話がややこしい。マティルダもまんざらではないような気もするのですが、敵なのでとにかく戦わないとどうしようもない。この2人は、
勝った方が、相手を好きにする
(p.77)
という約束で戦っているのですが、その結末がシャナの本編につながります。中途半端ですが今日はここまで。