結構毎日読んでいるけど、流石に毎日本ばかり読んでいるわけにもいかないし、今日も書評が書けないのだが、前からなかなか書けないといってるのは、実はこの本、坂本賢三氏の『「分ける」こと「わかる」こと』だ。
「分ける」にはいくつか意味がある。その中から典型的な2つの違った意味を示すとすれば、1つのものを複数の構成要素に分ける、つまり分解するという意味と、1つのものを何かのカテゴリに対応させる、つまり分類するという意味になるだろう。
ものを分解すれば、それぞれの要素から全体の性質を理解できる。つまり、ミクロを理解することでマクロも「分かる」ことになる。
カテゴライズは、あるモノがAなのかBなのか、それともそれ以外の何かなのか、といったことを判断する作業である。判断するためには、それが何か分からないといけない。分けるためには分かる必要がある。
というような話を本に書かれていることにあわせて書こうとすると、これがなかなか難しいのである。