Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

受験生が絶対使ってはいけない100の言葉

言霊ってあるでしょ、いや、無いとか言われたら話が終わってしまうのだけど(笑)。日本では昔から「言ったら本当になってしまう」という信仰があります。 無理に笑顔を作ると気分が明るくなるというし、心理学的にもそういうのは検証されていそうな気がします。

この本は、そういう言葉を100集めて、何がダメなのか、どうすればいいかを書いてあります。

集中できない
(p.20)

こういうことを言ったら口にした瞬間に集中できなくなってしまう。 ちなみに、本にはこの言葉を言ってはいけない理由が真面目に書いてあります。

集中力は鍛えていくものです。集中できないとすれば、単に鍛えていないだけです。
(p.21)

他のことに集中しているというポジティブな解釈もあると思いますけど。

いまからでも間に合いますか?
(p.110)

これは知恵袋の大学受験カテゴリでもFAQです。ちなみに、知恵袋ではIDを非公開にしてどの大学に行きたいかも今の学力も伏せて質問するのが定番です。まあでもこの質問をする人は99.98%間に合わないので「間に合いません」と回答すればほぼ正解なのですが。

なぜ勉強するのですか?
(p.130)

こんなの「そこに勉強があるから」でいいような気もします。

(高校生が) 浪人には勝てない
(p.210)

浪人って合格できなかった人達、要するに負け組なんだから、何でそれに勝てないと思うのか不思議ですが、ちなみに最近はあの藝大でさえ現役合格率は5割を超えているとか。現役指向の時代なんですよね。それはそうとして、この次の言ってはいけない言葉が、

浪人しても成績は上がらないんじゃ……
(p.212)

そりゃ勉強しないと上がらないですわ。とりあえず、成績がどうしても伸びないので藁にもすがりたい、という人は読んでみてはどうですか。

なお、私が持っている本の帯には「ダウンロード用特設ページ」という URL が書いてあるのですが、既にリンク切れのようです。

受験生が絶対使ってはいけない100の言葉
南極流宗家 著
中経出版
ISBN: 978-4806144595