Python のプログラムに関して超ざっくり要約して詰め込んで紹介している感じの本。 内容的に、他の言語のプログラムをある程度書ける人を前提としているようだ。
プログラミングの経験がないと、最初から最後まで何が書いてあるのか分からないかもしれない。逆に、 Python はちょっとなら書ける人とか、 Python は知らないけど PHPとかJavaがそれなりに書けるレベルの人なら、Python 的にポイントになりそうな所が重点的に出てくるので、虎の巻的な使い方で便利な副教材となりそうだ。 例えば第一部の入門編で紹介されているモジュールは、次の通り。
datetime
calendar
zlib/gzip
hashlib
threading
csv
json
pickle
sqlite3
かなり偏っている感がするが、このように、実践的に使いそうなものが並んでいる。
第一部はまず IDLE を使って Python とは何なのかざっくり見た後、WinPython で実際にプログラムを書いて学んでいく。途中で Django が出てくるのだが、ついて来いやぁ、みたいな。ここからが本番だ的な感じがしないでもない。
第二部「ちょっと応用編」は、Anaconda を使った開発。ライブラリは、次のものが紹介されている。
NumPy
pandas
Matplotlib
NetworkX
SymPy
SciPy
Beautiful Soup
本当にちょい見せ程度なので、詳細は自分で他から調べる必要があるが、だいたい何に使うか想定しているものが見えるような気がする。第二部はこの後 OpenCV を使った顔認識処理を紹介しているので、このあたり実際に動かしてみると面白いかもしれない。恐縮ながら私は昨日買ったところなので(笑)、まだ試してない。
第三部はもっとマニアックな方向に走っていて、ラズベリーパイで Kivy、pygame、Minecraft PI Edition を例にして Python でプログラムを書く方法を紹介。Part 8 は「誰でもできる」とか書いてあるけど半田付けのところで既に脱落者大勢のような気もしないでもないが、昔「初ラ」や「ラ製」を読んでいた私なら確かに朝飯前なのかもしれない。