Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

戦中派闇市日記―昭和22年・昭和23年 (3)

3月中に何とか終わらせたいぞ、「戦中派闇市日記」。とにかく毎日書くのは大変なのだが、こんなのもアリなのか。 二十五日(日) 晴 神経。 (昭和二十三年四月二十五日) この日はコレだけしか書いてない。本文が句読点を入れて3文字だ。試験の勉強に忙しいのだ…

雑記

特に意味なし。過去の記事を更新しようとしたらできなかったので、新しい記事も書けないのだろうかと思って書いてみただけ。それだけじゃ芸がないから今読んでいる「日本政治思想史研究」から一言。 道をして道たらしめるのは理ではなくて権威である(p.百五…

雑記

今日はちょっと疲れたのでパス。 紹介中の「戦中派闇市日記」を読んで、日記はとにかく1行でも書くということを学んだ…みたいな話は先日書いたが、こんなのがある。 二十五日(日) 晴神経。(昭和二十三年四月二十五日) 神経に関する勉強をしたという意味だろ…

戦中派闇市日記―昭和22年・昭和23年 (2)

昨日に続いて「戦中派闇市日記」。日記の中には格言的、哲学的な文もかなり出てくる。例えば「急進」に関して述べた次の文。 保守も急進も、単に時の問題に過ぎぬ、今日の急進は明日の保守であり、今日の保守は昨日の急進である。 (昭和二十二年五月二十八日…

戦中派闇市日記―昭和22年・昭和23年

漸く読み終えた。長くなりそうなので、数回に分けて感想を書かせていただきたい。 個人的には山田氏は魔界転生のイメージなので推理小説という感じが微塵も無いのだが、 『達磨峠の事件』は従来からある型であるが本格的探偵小説として水準に達した作である…

雑記

今日も忙しいので…というわけで、また「戦中派闇市日記」から紹介したいのだが、タイトルからも分かるように、これは日記である。某社長日記とは違って、本当に毎日書いているようだ。忙しいときはどうしていたのだろう? 二十二日(土) 曇「芍薬屋夫人」第一…

雑記

今日も忙しいので…といつもの調子だが、風邪っぽいのも困ったものだ。昨日に続いて山田風太郎さんの「戦中派闇市日記」を読んでいるのだが、この人の凄いのは毎日本を読んでいること。それも2冊、3冊読んでいる日がある。当時は医学生だから試験勉強の話とか…

雑記

今日も忙しくて本を読む暇が…で始めるのもワンパターンでいささかアレだが、今日は実は「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」を読んで、さらに、図書館で借りてきた「戦中派闇市日記」を読み始めた。 戦中派…は「夜は短し歩けよ乙女」に出てきたから借り…

アドリア海の復讐 (2)

昨日書いたところなのに自分では既にどこまで書いたか分からなくなった「アドリア海の復讐」。モチーフとなった岩窟王はかなりの人が読んでいるような気がするのだが、気がするだけで何の保証もない。しかもアドリア海はあまり読まれていないような気がする…

アドリア海の復讐

何か眠いな。本どころではないと書きたいところだが、とりあえずアドリア海の復讐を読んだのでブツブツと書いてみよう。ジュール・ヴェルヌの古典的名作。物語が始まる前に、モンテ・クリスト伯の作者のデュマ氏にカヴァーする許可を求める文章が出てくる。…

雑記

夜は短し…を読み終わったので、ていうかそれ読むのが何度目なのか分からないけど、次の本はとりあえず本編に出てきた「アドリア海の復讐」を図書館で借りてきた。まだ殆ど読んでないが、悪い奴らが出てくるようだ。悪い奴らがいる小説は、たいてい面白い。

夜は短し歩けよ乙女 (4)

また明日なんて書いてしまったからもう書くしかないではないか。仕方ないから書いているのは「夜は短し歩けよ乙女」の第四章、これが最終章だ。個人的にはその後に出てくる「かいせつにかえて」だけでも雰囲気が分かるからokという気もするが、それはそうと…

夜は短し歩けよ乙女 (3)

今日も「夜は短し歩けよ乙女」の続きです。永遠に続くわけではないのでご心配なく。 第三章は「ご都合主義かく語りき」。ツァラトゥストラキター。人生は筋書きのないドラマという説もあるが、この本を読んでいると実は踊らされているということがよく分かる…

夜は短し歩けよ乙女 (2)

今日は「夜は短し歩けよ乙女」の続きです。 第二章は「深海魚たち」というサブタイトルが付いているが、どこにも本物のお魚は出てこないような気が。この章は名セリフが多い。 恥を知れ。しかるのち死ね。 (p.79) これは巻末のイラスト解説でも絶賛されてい…

雑記

今日はお休みでございます。何も書かないのもアレなので、ちょっと数分時間があったりしたときにちょっとだけ読んでいるのがこの本。 ガモフ全集というのは中学生の頃に読んだ記憶があります。この「トムキンスの冒険」には、その時には読んだ覚えのないよう…

夜は短し歩けよ乙女 (1)

しょうがないな、本当に書評書いたのか実は書いてないのか分からなくなった。あれは全部幻想だったのか。ミラージュなのか。 まあでも書こう。この物語の主人公は二人いる。一人目は「私」。名前はまだない。どこで生まれたのか知らないが、作中では「先輩」…

雑記

今日は「夜は短し…」を少し書こうと思ったのだが、オフィスに本を置いてきてしまった(笑)。いろいろ集中力が欠けている。 感想を書いている途中で、偽電気ブランがちと気になった。電気ブランは神谷バーで飲んだことがあると思うのだが、偽電気ブランはまだ…

君たちはどう生きるか (3)

今日はまた「君たちはどう生きるか」に戻ってみる。4章には「貧しき友」というタイトルが付いている。 最近、子供の貧困が話題になっているが、当時の貧しさというのは次元が違うから今の貧困と比較すると解釈を誤るだろう。当時の貧しい人が今の貧困家庭を…

雑記

今日はちょっと猛烈に疲れたのでパスいたします。「夜は短し…」の第一章を読んだのですが、書くパワーが出ません。ちなみに第一章は先斗町で飲みまくるという話なのですが(笑)。明日は書けるかもです。

知的戦闘力を高める 独学の技法 (6)

今日は10日の「知的戦闘力を高める 独学の技法」の続き。「君たちは」と同時進行でだんだん分からなくなってきたが、実は並行しているのがあと2冊あるので実情はもっとややこしいのである。 今回は、メモを取れというところから。メモはアイデアを永続化する…

君たちはどう生きるか (2)

昨日の続きで、君たちはどう生きるか。3章(?)は「ニュートンの林檎と粉ミルク」という奇妙なタイトルが付いている。この部分、解説では「資本論入門」と指摘している。子供でも分かる資本論である。 そこはさておき、ニュートンの話。ニュートンが林檎が落ち…

君たちはどう生きるか

猛烈な今更感があるのだが、コミック化されてベストセラーになった「君たちはどう生きるか」。岩波文庫を読んでみた。この本は、 一九三七年七月に出てから、さいわいに何度か版を重ねました。しかし、太平洋戦争がはじまってからは、この本ですら刊行ができ…

知的戦闘力を高める 独学の技法 (5)

少し間があきましたが、「知的戦闘力を高める 独学の技法」の続き。 独学するにあたって、教条主義に陥らないこと、というのは常識的な話だから説明するまでもないが、 「あの人、まあ活躍しているようだけど、キルケゴールも知らないんだぜ?」とほざく教条…

雑記

森見さんの「夜は短し歩けよ乙女」の書評は書いた記憶があるのだが、どこを探しても見つからない。もしかしたら書いただけで非公開の状態なのかもしれない。

雑記

京都の百万遍交差点の真ん中でこたつを囲んで鍋【謎】をしている人がいた、というニュースがありました。これは森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」に出てくるアレ。 「妙な連中がコタツに入って、構内をうろついてんだよ、あんまり神出鬼没だから、韋駄…

素数の音楽

今日は、3日に紹介した「素数の音楽」を。 この本はとても面白いが、数学が嫌いな人にとってはどこが面白いのか全く分からないだろう。ザックリいえば、数学者列伝である。私の場合、出てくる人が殆ど知っている数学者ばかりだから、この人はそうだったのか…

新釈走れメロス 他四篇

昨日のクイズで「もんどり」を漢字で書けという問題が出て書けなくてショックでしたね。というのは昔は書けたからである。書けたという話をどこかで書いたなと思って検索してもちっとも出てこない。調べまくったら2016年3月5日に他のブログに書いた書評がソ…

雑記

今日も忙しくて本どころではという日でしたが、ちょっと隙間時間を使って、2日に紹介した「受験脳の作り方」をチェックしていました。 後半で、人間の記憶とコンピュータの記憶を比較しているところがあります。人間じゃなくてイヌかな。イヌとコンピュータ…

雑記

今日も本どころではなかったのだが、以前紹介した、河合隼雄さんの「とりかへばや、男と女」をちょっとだけ読み返した。 ドラマ「海月姫」でも女装が話題になっていたが、日本の歴史で女装といえば、 たとえば、ヤマトタケルは確かに強いことは強いのだが、…

雑記

今日はなぜか PHP と格闘していたので本を読む暇などとても…しかし PHP と Ruby と Python を並行して使っていると何か悟れるような気がしないでもない。といいつつちょっと読んだのは、「素数の音楽」 数学者の多くは、自分がなにかを創り出しているという…