Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

地獄変・偸盗 (2)

今日も何か本読む暇なかったので、昨日紹介した本「地獄変・偸盗」から「偸盗」(ちゅうとう)という作品を紹介させていただきます。盗人の話です。まず、盗人のくせにイイこと言ってる所というか、 一度した事は、三度するって云うじゃないか。 (p.11) そうだ…

地獄変・偸盗

芥川、何はともあれ地獄変。 地獄変の屏風と申しますと、私はもうあの恐ろしい画面の景色が、ありありと眼の前へ浮かんで来るような気が致します。 (p.106) 続いて地獄の描写なのだが、地獄を見た人というのは実在しない訳で、あるいはこの世こそ地獄だとい…

雑記

ちょっと月末まで書けないかもです。今日はオライリーの専門書みたいなのを読んだけど、朝から探し物で大変だった。結局、1つは何とか発見した。もう1つは見つからないので代替手段で何とかした。 その後、とあるソースコードを探すことになったが、それも見…

武曲

ということで、武曲。映画化されたんですよね、まだ上映しているか。今更アレですけど、曲というのは主人公がラップ的だからなのか。実際にはラップしているシーンはないが。 ストーリーは禅の話…じゃないか。なくもないか。 この世の事物は、実際に存在して…

雑記

今日も調子が悪いのでパスしますが、今日チラ見程度に読んでいたのは風姿花伝。世阿弥です。 中には「心ざしの藝人より外は、一見をも許すべからず」と書いてあったりするのが本になって普通に売られているというのは感慨深いものがあります。 世阿弥という…

雑記

今日は武曲を読んでいた。1作目。何かそれっぽいエピソードがあるのは武曲IIを読んでいてそんな気がしていたのだが、なるほどという感じ。 この小説は剣道の話ではなく禅の話のような感じで読んでいる。そういう心構えで読んでいるとピンとくる逸話がいろい…

ほむら

便利な世の中になって、ググれば大抵のことは大体分かるから、婆子焼庵とは何だみたいな説明は面倒だからしない。オリジナルの公案に興味があれば、ググってもよし、禅の本でも買ってくるのもいいと思う。あまりにも不親切とか言われてもどうってことはない…

雑記

今日は「ほむら」を読んでいたのだが、時間がなかったのでまだ途中。先日ネタにした婆子焼庵という公案だが、原文はわずか数行、有吉佐和子さんの小説はこれが約20ページという長さになっているのが凄い。 小説のタイトルは「ほむら」だが、文中には火叢とい…

武曲II (2)

昨日の続きで「武曲II」です。昨日書きたかったというのは、高校生の心理描写みたいなところ。主人公の羽田は高校生だから、そのあたりの不安定な精神パターンが面白い。やんちゃなのです。 本当に俺は自分でも分からないまま、何かやったのだ。 (p.68) 自分…

武曲II

また得意技の最新刊からの紹介になります。高校生剣士の話です。武曲は「むこく」と読みます。この本は2巻目です。 主人公の羽田はラッパー剣士の受験生。剣道は強いけど無茶苦茶です。殺人刀(せつにんとう)という言葉が出てきます。これは柳生の用語です。…

雑記

実は今日は1冊読んだのだが、ちょっと調子が良くないのでまた後で書きたい。 ということで関係ない話だが「調子が良くない」と「調子が悪い」の使い分けについて。 漢字の「良」は良いイメージ、「悪」は悪いイメージに繋がる。「調子が良くない」は「調子が…

とっぴんぱらりの風太郎 下

先日、「とっぴんぱらりの風太郎」の上巻を紹介しました。やっと下巻を読めたので、続きです。 今度は大阪夏の陣が舞台になります。本阿弥光悦に瓢箪を持っていくのですが、光悦は人相も見るようですな。人を斬ったとか、顔を見れば分かるというのは凄いです…

侵入 レベル7 (2)

昨日の続きで「侵入」です。この小説にはあまりサイバー的なシーンが出てこないのですが、ログを確認するシーンがあります。 レベル5の故障リストにレベル7の故障が記入されている。 (p.129) こういうのは珍しいかもです。まあでもログをちゃんと分類、管理…

侵入 レベル7 (1)

今日は昨日紹介した「侵入 レベル7」について、少し書きます。 ストーリーとしてはサイバー小説というよりはSFです。物理学的根拠から逸脱した現実性のなさそうな設定ですが、世の中案外ヘンなことが普通に進行しているので、既に謎のネットワークがインター…

雑記

今日は移動日でちょっと疲れたのか体調が良くないのでパスです。寝たら直るような気がします。電車の中で読んでいたのはダークハンソンさんの「侵入」。 コンピュータに侵入されて、それに使われたアカウントの持ち主が犯人と疑われて逃げまくりながら真犯人…

雑記

今日も時間がないので書評はお休み。といいつつ何冊か読んでいるのだが、いまいち本気になれない。タイトルを考えるのも案外大変なので、これからは思いつかないときは「雑記」と書くことにする。 今日読んだ本の中の一冊が、コクトー作「恐るべき子供たち」…

五番街を歩こう

自選集という文庫本コミックの4巻目です。タイトルになっている「五番街を歩こう」は3話のオムニバス、少女マンガ的な大人が出てくるのが面白いです。 岩館さんといえば登場する女性がとてつもなくズレているというか天然度が高いのですが、この本では特に浮…

宇宙をぼくの手の上に

SF。作者フレドリック・ブラウン氏は、序文にこんなことを書いている。 わたしは、ものを書くのが大嫌いなのである。 (p.10) どこまで本気にしていいのか分からないが… この後ブラウン氏は、SFなら非科学的なことでも強引に世界を作って完成できるからいいと…

蒼のファンファーレ

今日紹介するのは競馬小説。 舞台は地方競馬、広島の鈴田競馬場で最も小さい緑川厩舎は、 藻屑の漂流先――。どこの競馬場でも、使いものにならなかった人や馬が流れ着く。 (p.016) 酷い言われようです。ヘンな人が集まる謎スポット。主人公は芦原瑞穂、この漂…

世界の中心で愛を叫んだけもの

今日は「世界の中心で愛を叫んだけもの」を少し読み直したのだが、うまくまとまらない。書評はまた明日にしたいのだが、途中まで書いておく。 作者のハーラン・エリスン氏はこの本のまえがきで、 「世界の中心で愛を叫んだけもの」のような小説を書いたがた…

今日もお休み

実は今まで焼酎を飲んでいてへべれけなので何も書けません。すみません。ちなみに昨日話題にした世界の中心ほにゃららは一読し直して付箋を貼った状態なのだ。しかも今日はこんなの読んでいる。 この話は、アニメは見ていたのだが、小説は読んだことがなかっ…

今日はお休み

今日は読む暇もなかったので書くことがありません。といいつつ読みかけているのはSF。 実は昔読んだ本なのだが、ちっとも覚えていない。タイトルはエヴァにも使われていたので有名ですよね。

ギュスターヴくん

もう暑くて何もやる気が…とか言い訳をしたいところですが、実は今日は室内にずっといたから猛暑も雨も殆ど影響がなかったのです。但し昼にソバを食べに行った時には体温よりも気温が高いような気がしました。今日は絵本です。 えーと、これはぬこなんでしょ…

妖異

今日紹介するのは、昨日前ふりしたミステリの短編集。傑作短編集(4)とタイトルに付いているから、この前に3冊あるはずだけど、そちらは全然読んでない。 収録されているのは6作品、まず、綾辻行人さん作「人形」。ミステリというよりも怪談。主人公は作家。…

台風が来ている

今日も一休み。突発的に雨がドカドカ降ってくる。駅から降りたときは誰も傘をさしていなかったのに、100mほど歩いたところでゲリラ的に雨が降ってきてびしょぬれになった。傘は風に強いものを使っている。強風でベコンと裏返るけど、壊れないような設計にな…

とっぴんぱらりの風太郎 上

忍者モノの時代小説。面白いです。こういう本は夜通し読みたいですね。風太郎は「ぷーたろう」と読みます。この巻の舞台は関が原が終わって大阪冬の陣あたりまで。私はなぜか文庫本の上巻と単行本の後半しか読んでないんですよ、こういうパターンは珍しいだ…

モノクロの君に恋をする

漫研を舞台にした小説です。Amazon のレビューは悪くないようだけど、これマンガを知らない人が読んでも面白いのかな? 話の途中にマンガがたくさん出てきます。ちょっと見て気付いたのを紹介すると、「進撃の巨人」「弱虫ペダル」「スラムダンク」「ドラゴン…

カリスマが教える偏差値29からでも180日間で東大・早慶大に合格できる究極の方法 改訂新版

いわゆる受験本。ラノベみたいな長くてすごいタイトルが付いているが、そんなことが出来るのなら来年の東大は50万人ほど合格者が出てもおかしくないぞ。もちろん、そんなことは物理的にあり得ない。とはいっても、この本に書いてあることが間違っているわけ…

今日はお休み

ちょっと風邪っぽいので今日も書評はお休みです。今読んでいるのは、この本。 暗い人ほど合うのかな、とか余計なことを思っていたりする。マンガ系の本、って分かりにくいですよね、すみません。

喜連川の風 江戸出府

毎回逆順になってしまって申し訳ない。これがシリーズ最初の作品です。 【honto 電子書籍】喜連川の風 江戸出府 今回、剣もキレるし頭もキレる天野一角に与えられた仕事は、 密書を運んでもらう。 (p.52) 江戸に密書を運ぶのがミッションです。密書だけに。…