Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

今日は本を持ってこなかったので雑記にします。

長時間電車に乗るときは、いつも、読むための本を持ち歩いているのですが、今日は意図的に何も本を持たずに乗ってみました。乗車中には本が読めないので、スマホか、手帳に何か書くか、寝る、という選択肢になります。

pcにテザリングで接続しようとしたらケーブルを忘れた、ていうか違うケーブルを持ってきたということに気付いて慌てました。Wi-Fiテザリングできるので、とりあえず何とかなるのですが。実は予備のケーブルがあったのですが、これが動作しないという二重のエラーが発生していたりします。

雑記

今日は冷蔵庫に納豆が入ってなかったので雑記にします。

納豆は割と毎日食べていたのですが、かなりうっかりしました。実は朝にスーパーに行ったのですが、その時にはまだ在庫ありだと思っていたのです。

何を食べたとかあまりカウントしていないのですが、年間何回食べているとか分かったら面白いのかもしれません。

雑記

今日は乾麺のソバを食べたので雑記にします。

いつも食べているのは生麺で、乾麺は珍しいです。ていうか生まれて初めてかもしれません。味としては超普通でびっくりしました。賞味(消費?)期限の切れている薬味用のカットしたネギを入れて食べました。ネギは古くなると何となく気配で分かるのですが、今回は乾燥ネギのようになってきました。もしかして水分飛ばしたら長期保存できたりしますか。

ゆで時間は4分30秒と書いてあったのですが、この30秒という精度は意味があるのでしょうか。4分だと硬すぎて、5分だと柔らかすぎる、みたいな。

生麺の場合は沸騰したお湯に入れると温度が下がるので再沸騰まで時間がかかります。ゆでる時間はどこからカウントするのか、という疑問もあるのですが、乾麺はあまり温度が下がらないようで、時間は計りやすいようです。

雑記

今日は予約してあった本が図書館に届いたのですが休館日だったので雑記にします。

まあ休館日は仕方ないとしか言いようがないですが、用意できたというメールは用意が出来た瞬間に送るというのも正しい対応だと思うので、何も問題ないですね。はい。

ちなみに何を予約したのかというと、1冊はトルストイさんの「イヷン・イリッチの死」。書名は図書館の公式サイトからコピペしてきましたが、「ヷ」は何て読むんですか? ググったら「イワン」になっていました。

もう1冊は「積極的考え方の力」。著者はノーマン・V.・ピールさん。積極的考え方といわれると「?」と考えてしまいそうですが、原題は「The Power of Positive Thinking」です。ポジティブ・シンキングと言ってくれた方が分かりやすい。もしかして日本語のポジティブ・シンキングとは意味が違うのかもしれません。まだ読んでないので分かりません。

雑記

今日はペヤングの焼きそばを98円(税抜)で買えたので雑記にします。

普段は150円程度で売っているので、かなりの特売感があります。カップラーメンはプライベートブランドのものが100円未満で買えるのですが、カップ焼きそばはなかったと思います。

袋めんの焼きそば(日清やきそば等)は、「恋は雨上がりのように」に出てきた作り方のように、ゆでて水を切って作っています。

あなたの人生の意味

今日紹介する本は、「あなたの人生の意味」。

著者のデイヴィッド ブルックス(David Brooks)さんに関しては下巻の解説に次のように紹介されている。

デイヴィッド ブルックスアメリカで最も影響力の大きいジャーナリストの一人である。二〇〇三年からニューヨーク・タイムズのコラムニストとして、週二回著名人の評論を書き続け、知識人に好まれる公共放送サービス(PBS)にレギュラー出演番組を持つほか、三大テレビ・ネットワークの日曜の評論番組などにもよく出演する。
(下巻、p.303、解説、会田弘継)

人生とはどうあるべきか的な内容で、十名近くの有名人を紹介し、その人達の生き方を通じて人生を語る構成になっている。登場人物は比較的昔の有名人で、例えばアイゼンハワー、マーシャルのようなアメリカの大物政治家が出てくる。

この本の大きな特徴は、人生のパターンをアダムⅠ、アダムⅡに分類していることだ。アダムというのはもちろん旧約聖書に出てくる人物で、人間の象徴として2パターンに当てはめて分析しているのだ。

アダムⅠは外向きの、履歴書向きのアダムだ。
(上巻、p.12)
アダムⅡは内向きのアダムだ。
(上巻、p.12)

簡単にいえば、アダムⅠは外面的な目的を目指すパターン、例えば金持ちになりたい、出世したい、という目標を目指す人生がこれに相当する。アダムⅡは内面的な目的を持つパターンで、こちらは「内面的」であるため例を出すのが難しい。ただ、

この本は、アダムⅡに関する本である。
(上巻、p.16)

つまり、内面的な高い目標をどのように持つべきか、という本だと考えてよい。

この本はアメリカでは販売部数が60万部を超えたということだ。日本の売り上げは Amazon の売り上げランキングで単行本が192,985位、文庫本の上巻が371,238位(2022年8月6日現在)ということで、そこまで売れていないようだ。

その理由を想像してみたのだが、ここに出てくるような思想は日本ではありふれた普通の発想だからではないかと思われる。確かにこの本に出てくる考え方は、アメリカの人達には新鮮な内容かもしれないが、日本人の視点で考えてみると、例えば論語を読んだことのある人なら既に知っている古風な内容に過ぎないのである。

『君子泰而不驕。小人驕而不泰。』 (論語)

君子は泰然として驕らない、小人は驕るが泰然としていない。つまり君子は内面的に充実していて、威張ったり見下したりしない、小人は外面的なことを重視して威張ったり見下したりするが、内面が伴っていないので落ち着きがない。「泰」という言葉が難しいが、これは「自分を持っている」という印象がマッチすると思う。

アダムⅠ、アダムⅡのような考え方は、今から二千年以上前に書かれた論語の中で孔子が既に指摘しているのだ。アダムⅡの生き方をすべきだと示唆しているのである。

アダムⅡが東洋哲学の推奨する人物像に似ているからなのか、この本に出てくる実在した人物の人生はどれも欧米人っぽくなくて面白い。伝記を読むつもりで読めば、教訓となるような話はたくさん出てくるから何かのヒントになることは間違いない。

謙虚の谷底まで降りた人は間もなく、自分は実は高い場所にいることに気づく。大きな喜びを感じられる場所だ。そこでは同時に世界に対する責任も感じる。前にも増して仕事に打ち込もうと思えるし、新たな友人を作り、新たな愛情を育てようという気持ちにもなる。
(上巻、p.46)

この言葉も、沢庵和尚の「いと高きところはいと低きところと同じなり」という言葉を思い出させる。発想が禅とオーバーラップしているのだ。ブルックスさんはアメリカ人なのでキリスト教をベースにした考え方をするだろう。キリスト教と禅との親和性が高いことは周知の事実だが、この本に出てくる多くの人がキリスト教を道徳的な拠り所にしているため、生きる基準が禅と似てくるのは自然な成り行きだと思える。

今日の一言はこれを選んでおこう。

何かで他人より優れているから良いというものではない。大事なのは、今の自分が過去の自分より良くなっていると思えるかどうかである。
(上巻、p.47)

他人と比較して高いとか低いではなく、自分自身が向上したかどうかが重要なのだ。

(つづく)


あなたの人生の意味 上
デイヴィッド ブルックス
David Brooks その他
夏目 大 翻訳
ハヤカワ文庫NF
ISBN: 978-4150505264