Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

はたらく魔王さま!

今日の本は「はたらく魔王さま!」、1巻と2巻。このシリーズは Wikipedia によると現時点で「はたらく魔王さま!21」まで、SP版も含めて27冊出ているようです。

1巻と2巻はアニメ化されたストーリーです。アニメ第一話で、サタンとアルシエルが警察署から出てきて歩きながら会話するシーンがあるのですが、そこの原作版。

悪魔の外見は、本人の力の質に比例する。敵を切り裂く爪や、城壁を飛び越える脚力、空を舞う翼に蛇の髪などの形態は、全て魔力によって維持されるのだ。
「まさにそれが剝げ落ちた姿がこれとはな。案外人間というのは、全ての生き物の根幹を成しているのかもしれん」
(1巻、pp.25-26)

アニメの「それが剥げ落ちた姿がこれだ」というセリフが出てきたときに、ソレって何のことだろ、と思ったのが原作で理解できました。

アニメだと文章による説明的な表現ができないため、説明しきれない箇所がどうしても出てきます。例えば魔力の話をしている時にハリーポッターの看板(実際の画面は Holy Potter と書いてある)を出すなど、アニメならではの工夫もあるのですが、細かいところは文字表現の方が圧倒的に強い感じです。

イラストは文庫本の方がカワイイというか年齢が下がっている印象があります。


はたらく魔王さま! (1)
和ヶ原 聡司 著
029 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4048702706

はたらく魔王さま! (2)
ISBN: 978-4048705479