Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

義風堂々!! 兼続と慶次

今日はアニメで「義風堂々!! 兼続と慶次」。2013年の夏~秋アニメです。

隆慶一郎さんの時代小説「一夢庵風流記」を原作としたマンガ、「花の慶次 -雲のかなたに-」のスピンオフ作品、「義風堂々 直江兼続 -前田慶次月語り-」「義風堂々!!直江兼続 -前田慶次酒語り-」「義風堂々!!直江兼続 -前田慶次花語り-」のアニメ化です。マンガの原作は原哲夫さん、堀江信彦さん。作画は武村勇治さんです。

隆慶一郎の作品はどれも猛烈にアニメ映え【謎】しそうなストーリーで、メリハリが尋常でなく超絶強いキャラが出てくる話なので、このアニメもその流れを継いでいます。直江兼続前田慶次の滅茶苦茶ぶりが豊臣秀吉のような権力者を相手に傾奇いてみせます。キャラクターは北斗の拳のように極端にデフォルメされていて迫力倍増。

直江兼続の従者をしている茂助や次郎坊といったキャラも際立っています。隆さんの小説「影武者徳川家康」に出てくる甲斐の六郎のような感じです。ちなみに甲斐の六郎はマジックキャスターのような技も使うので既に時代小説というジャンルを超えているような気もしますが。

登場人物としては、もちろん主人公もそうですが、悪役っぽく描かれている豊臣秀吉が一方的に支配するのではなく、優れた人物は敵とせず好きにさせてバランスよくコントロールする有様が面白いです。窮鼠猫を噛む前に逃がしてやるという感じですね。