Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影

今日は先日から紹介しているヘヴィーオブジェクトの3冊目、「巨人達の影」です。このあたりまでアニメ化されています。

3つの短編が入っています。第一部の「アラスカ戦場跡迎撃戦」では戦略AIに運転を任せるという暴挙に。やっちゃえニッサン的な自動運転です。普通の道路なら大丈夫かもしれませんが戦闘中に大丈夫なのか。ということで対抗手段として採用したのが暴走戦略。

明らかにチェックメイトな状況にも拘らず、ジュリエットは何とかして打開しようと高速計算を続けてしまう。
(p.117)

AIにジュリエットという名前を付けるのはいいセンスしてます。でも流石に計算でストールはいくら何でもありえないと思うのですが、フィクションなので(笑)。専門家は騙されません。例えばOSがWindwos だとメモリ不足になってブルースクリーンになって停止して再起動します。それで?

向こうのAIを誤学習させて動きを止める作戦
(p.145)

運用中は余計な学習はさせないのがセオリーなんですが。拘りません。

この巻は新キャラのシャルロットさんが光っています。黒軍服のお姉さんです。怖いですが、学生は管轄外なので攻撃してきません。アニメでもカッコイイです。

第三部は、戦場お掃除サービスというメイドの傭兵部隊に、前章でちょろまかしたダイヤモンドを使って仕事を依頼するという無茶をします。メイドさんが強いのは BLACK LAGOON ですが、メイド服ってドラえもんのポケットでも実装されているのですかね。


ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影
鎌池 和馬 著
凪良 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4048700511