Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

キノの旅X the Beautiful World

今日は「キノの旅」の10巻。Amazon の表紙が手元のものと違うのですが、気にしない。

カラーページの「ペットの国」は笑っちゃいました。笑っていいのかな。今までの流れだったらウサギもアリのような気がしますが、そういえばニワトリをペットとして飼っている人はいるのでしょうかね。都会だとウルサイので雄鶏は飼えないという説もあります。

第一話の「インタビューの国」は、インタビューの内容と記事の内容を比較して笑う話。

食べられそうな動物を見つけるとすぐに撃ち殺して解体します。兎や鳥が多いです。
(pp.27-28)

というのが、記事になると、こうなります。

食べられそうな果物を見つけるとすぐに飛びつきます(笑)
(p.21)

第七話「歌姫のいる国」は10巻の半分以上を占める、短編というより中編です。最後に、歌姫を殺す依頼を受けたキノと、歌姫をつれて逃げる少年、この追いかけっこがなかなかスリリングです。最後にキノが取った行動は、何となくらしくないですが、ちょっといい一言を。

行動するときは、正しい情報を元に冷静に動け。〝勇気〟なんてものはいらない。俺に言わせれば、それは〝無謀〟と同じだ
(p.132)

言っているのはユアンという悪い奴ですが、いいことを言う。関係ないですが、個人的には「急ぐ時は慌てない」というのがプチ座右の銘です。でも「座右の銘は何ですか」と訊かれたときは、最近は「棚から牡丹餅」と答えることにしています。


キノの旅X the Beautiful World
時雨沢 恵一 著
黒星 紅白 イラスト
電撃文庫
ISBN: 978-4840235808