Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

六花の勇者

今日はアニメで「六花の勇者」。原作はラノベで、著者は山形石雄さん。

魔人を倒すために勇者が召喚されますが、6人のはずなのに7人集まってしまう、という「11人いる」的なストーリーです。誰が偽物の勇者かということで、お互い信用できない状態になり、犯人捜しのバトルが始まります。11人と違うのは、協力する暇もなく、すぐにバトルが始まってしまうところです。

バトルのテンポとか、キャラの動きが激しくて、観ていて心地よいです。ただ、個人的には、最初に偽者を想像できてしまったので、ミステリーとしてはいまいちでした。これはキャラの描写をもう少し自然にすればよかったのではないかと思います。

もっとも、ファンタジックな内容が含まれてくるので、その点でも本格ミステリーとするにはちょっと厳しいのではないかと思います。偽者として疑われるアドレット・マイアに対して、ハンスは、アドレットを殺したように思わせて、死ぬ時の表情はウソをつかないからアドレッドは偽者ではないと判断するのですが、説得力があるような、無いような。死ぬ間際でパニクっていたらどうなるのかな、とか。

アニメでは、最終回(第十二話)で、偽者が分かって6人になったところでまた1人勇者が現われて7人に逆戻り、というところで終わっているのが面白いです。