Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

Phantom 〜Requiem for the Phantom〜

今日はアニメで「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜」。オリジナルはゲームです。

アイン、ツヴァイ、後半ではドライが加わって3人の超絶暗殺者が殺しまくるガンアクション系アニメです。

アインはインフェルノという秘密結社の殺し屋。謎の殺し屋ということでファントムと呼ばれています。アインを育てたのはインフェルノの幹部、サイス=マスターという元心理学者。ツヴァイは偶然見つけた天才で、アインが仕込んで一流の殺し屋に育て上げます。その後いろいろあって、ツヴァイ、その後さらにドライがファントムの地位を受け継いでいくのですが…。

個人的に気になるのがサイスで、マッド感が半端ないのはいいとして、一体この人が何を考えて行動しているのかさっぱり理解できません。また、この人物をあっさり信用してしまう周囲の人達も何で疑わないのか謎です。心理学者だから? というのはあまりにも安直だし、魔術師というのならまだ分かるのですが。

分からないといえば、ドライ役のキャル。ツヴァイに裏切られたという理由で殺そうとしますが、爆破されたコテージに戻ってこなかったという理由はあまりにも不自然です。何年も待っていたというのならまだ分かるのですが、待っていたのは数日程度のようだし、わけがわかりません。

ストーリーの骨格にあるのは、アインとツヴァイの心理的な変化です。最初はサイスに洗脳されて操られていたアインが自己を取り戻していく過程がポイント。高校生活のシーンはギャップがあって面白いと思いました。

見所はもちろんガンアクションのシーンで、基本的にはとにかく撃ちまくって全部当たる系なのですが、クライマックスのツヴァイとドライの決闘シーンのように、西部劇っぽい演出も迫力があります。

後半では日本の暴力団が出てきます。このあたりの描写は個人的には BLACK LAGOON の Bloodsport Fairy tale の方が緊張感があって好みです。BLACK LAGOON のレヴィに比べるとアインやツヴァイは冷静、殺人マシーンという印象がします。