Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

残響のテロル

今日はアニメで「残響のテロル」です。2014年の夏アニメ。

東京で予告爆破テロが行われる、という話。犯人はスピンクスを名乗る、ナインとツエルブの少年二人。ネットの予告動画になぞなぞが含まれていて、それを解けばどこが爆破されるか分かる仕組みになっています。柴崎というキレる刑事がスピンクスと対決するのですが、途中で上からの圧力がかかって捜査から外され、命令を無視して独自捜査をするという、何となくありがちなストーリーですが、シナリオとしてはかなり深い背景を持っていて、ジャンルはアクション・サスペンスというよりも、どちらかというとSFです。

少年二人と関わることになる三島リサ、一応ヒロインですが、ナインとツエルブの卓越した能力と比べて凡庸以下のスキルしかありません。足を引っ張る役ですが、それでヒロインとして成立しているのは面白いです。

後半でナインとツエルブと対戦することになるハイブという少女が完全に壊れていて、どちらかというとこちらの方がテロリストで、本来テロリストであるべきナインとツエルブがそれを阻止する側に回っているという複雑な話なのですが、観ていて不自然さはありません。ただ、ハイブの思考はかなり不自然で、最後は相棒のFBI捜査官に射殺されるのですが、現実世界ならもっと早く射殺されていそうな気もします。

シナリオは緻密に構成されていて、キャラの性格もだいたいリアルなのですが、少年2人で大立ち回りをするというのはファンタジーな感じです。