Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

カレーの世界史

今日紹介する本は、「カレーの世界史」。

著者の井上岳久さんは、カレー総合研究所代表取締役です。世界史とタイトルに付けるだけあって、いつどのようなカレーができた、広まったというような分析が満載です。ちなみに、カレーがいつ誕生したかは定かではないのですが、

9世紀にはカレーに近い食べ物が存在していた
(p.29)

という説が紹介されています。これは、当時の文献に、カレーと同じスパイスを使った料理が出ていたからだそうです。

また、イギリスのヴィクトリア女王(在位1837~1901)は、

インドのカレーがお気に入りで王室の厨房で調理させていた
(p.84)

といいます。

本文はコラム形式で、とても読みやすくなっています。新書というより、蘊蓄本として気軽に読める本です。

 

カレーの世界史
井上岳久
SBビジュアル新書
ISBN: 978-4815601409