Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

Re:CREATORS

今日はアニメで、「Re:CREATORS」。2017年4~9月の作品です。

アニメ、ゲーム、コミック、ラノベの登場人物が現実世界に具現化してバトルするという、本当にあったら非常識すぎるストーリーです。これ自体がアニメだからアニメの中にアニメのキャラが出て来ても不自然ではありませんが、新宿とかでアニメキャラが歩いていたら不自然ですよね(笑)。

この作品のポイントは、キャラの作者が神の立場であること。作品中では創造主と呼ばれています。作者はストーリーを追加することでキャラに必殺技を追加したりできてしまうのです。キャラから見れば確かに神ですね。ただ、何でもアリというわけではなく、読者、視聴者の支持が得られないといけません。皆が同じ妄想を見る時、それが現実になるといいますが、存在の共有度が現実化のキーになっているというのは哲学的で説得力があります。

主人公は水篠颯太(みずしのそうた)。個人的には作者でもないのにセレジアが颯太の前に出現することに違和感があったのですが、先に進むとナルホドというネタが出てくるわけです。

個人的に気に入っているキャラは築城院真鍳(ちくじょういんまがね)。目つきの悪い女です。自分のついた嘘を相手が否定した後に「嘘の嘘、それはくるりと裏返る」と言うと、嘘が本当になってしまう、というヤヤコシい技を持っています。このアニメ、2つの陣営でバトルするという世界なのですが、どちらにも属しようとしない性格も面白いです。楽しければいい、というのも何か達観していて見ていて楽しめるわけです。相手に否定させないと技が使えないのでいろいろ工夫して誘導するのですが、たまに失敗すると悔しがるのも面白い。