Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法

あれ? 1日飛んでいる。夜中に徘徊しているのか? というわけではないと思いますけど、香川県でヘンな条例ができたらしいので、今日は「東大式スマホ勉強術」を紹介します。

ちなみに個人的には、レベルの低い高校の生徒は勉強中にLINEを使って雑談している、レベルの高い高校の生徒は勉強中にLINEを使って分からないところを教え合っている、という話が好きなんですが、スマホは所詮道具。使い方でできることが決まるのです。

この本は、いろんなアプリが紹介されているので、それを紹介するのが普通なのかもしれませんが、今更なので紹介しません。著者の西岡さんは現役東大生ということで、東大の様子が随所で紹介されます。それが意外と面白いので紹介しますと、例えば、勉強における最大の敵は何かと東大生に質問すると。

この質問、東大生に聞くと半分以上の人はこう答えます。
「自分」
(p.22)

スケジュールを決めてもやらない、サボる、それが最大の敵だということのようですが、そういえば、宇宙兄弟という漫画でムッタがこんなことを言ってます。

俺の敵は
だいたい俺です
自分の“宇宙に行きたい”って
いう夢を
さんざん
邪魔して
足を引っ張り続けたのは
結局俺
でした
他に敵は
いません
(宇宙兄弟、モーニングKC、講談社、11巻、pp.169-170)

あなたの敵は誰ですか、と質問されて、散々考えた末の答です。男は家を一歩出たら7人の敵がいるといいますが、自分が敵だと逃げようがないですね。戦っても勝てる気がしないし。敗ける気もしませんが。

みなさんは100点満点の試験で100点を取ったことはありますか。
(p.70)

私は中学生になったときに、15回100点満点を取ろうと決めたのですが、あんなに難しいことだとは思っていませんでした。小学生の時って割と取れたりしませんでしたか?

多くの東大生は100点満点を取ると落ち込むのだそうです。
「なんだよ、受けた意味なかったじゃないか。このテスト」
(p.70)

もちろん資格試験のようなテストではなく、普段のテストの話でしょう。テストは弱点発見が目的なので、満点だと困るというのです。本当ですかね?

アクティブラーニングに関しては、

東大志望の学生は、これを誰に言われるまでもなくやっている場合が多い
(p.87)

クラスメートに教えてくれと言われて教えたりする話のようです。

数学に関しては、

「え、数学なんて覚えること少ないじゃん?」
(p.91)

化物語の阿良々木くんも似たようなことを言ってましたよね、ウルトラCとか。本質を頭に入れてあるので、定理はその場で再構築できるというのです。

先に、100点取って落ち込むという話を紹介しましたが、わからない所があっても質問しに行くのが恥ずかしいとか、何となく質問したくない、というような人はいませんか。

東大生は必ず質問します。
どんな授業の後でもどんな講義の後でも、必ず誰かが質問しに行きます。
(p.116)

私はどちらかというと質問しまくる側でした。先生は教えるのが仕事なんだから、分からないところがある生徒や学生は質問しに行かないともったいないと思うのですけどね。


東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法
西岡 壱誠 著
文藝春秋
ISBN: 978-4163911618