Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

ザ・万歩計

いやもう大変だったな、今日は。25日は毎月銀行が混雑して大変なのだが、2月って給与計算とかいろいろあって大変なんですよ。え、当日にするのか? ということで(なにが)、今日は万城目学さんの「ザ・万歩計」を紹介する。エッセイ集だ。内容は自伝的なところがあるのだ。

万歩計といえばいきなり余談でこの本とは全然関係ないのだが、私のスマホにはなぜか知らんが(知ってるけど) iBodymo と dヘルスケアという2つの健康系アプリが入っていて、今、iBodymoは 9,331歩、dヘルスケアが 9,334歩を表示している。ちなみに、この2つが同じ歩数を表示するのを見た記憶がない。ちなみ^2に会社用のスマホは 9713 steps と表示しているから、会社用のスマホの方がたくさん歩いているようだな。私用スマホは首からいつもぶら下げているのに、おかしいな。

で、話を戻して、いきなり気に入ったのは、

「馬鹿野郎、まだ始まっちゃいねえよ」
(p.115)

これは北野武さんの映画、キッズ・リターンのシーン紹介のところなんだけど、ってことは万城目さんとは関係ない台詞なのだ。オワタかなというシンジに対してマーちゃんの言うセリフらしい。キッズ・リターンを見てないからよく分からない。でも確かにカッコイイ。見たくなったぞ。

でまたまたアレなんだけど、

「おおお、フェルメールの明かりが」
(p.124)

これは、渡辺篤史さんがTV番組で言ったセリフらしい。これも感性がスゴい。でも万城目さん、この言葉を聞いた時点では何のことか分からなくて、後で画集を見たときに理解したというから、何かズレてる。

ていうか、そろそろ万城目さんの表現を紹介しないと失礼なのかな、とか思いつつ、

「三分の一までガマン! あとは一気にいけます!」
(p.177)

梅田の書店で見た、万城目さんの本のポップに書いてあった言葉だそーです。どの本なのだろう。ていうかこれも万城目さんの言葉じゃないよね。ごめん。梅田の書店って紀伊國屋かな。最近なかなか行かないけど、行ったときは一冊買うことにしている。

これで終わったら殴られそうな気がするから、万城目さんの表現から気に入った、いや、気になったのを一発紹介して終わり【謎】にする。第5章の「マジカル・ミステリー・ツアー」の中の、案内役のモンゴル人を紹介している箇所だ。モンゴルといえば、最近、マンガ雑誌「モーニング」に連載していた「ハーン」が終わったな。ちゃんと義経がアレになっていた。というのはおいといて、

全員、視力二〇・〇くらいありそうなほど、異様に素早く前方の出来事を視認する。彼らを見ていると、日本の戦国時代の傭兵を想像する。こんな奴らが本気で戦い合っていたかと思うと、おそろしい。
(p.217)

妄想力が流石だ。実はドローンで監視していたりしないのかな。当時の傭兵って、今のソシャゲ感覚じゃないのか。本気とソシャゲを比較したらいかんだろ、という人はアレだよ、ソシャゲのゲーマーに失礼だよ。あいつらマジなんだから。


ザ・万歩計
万城目 学 著
文春文庫
ISBN: 978-4167788018