今日はコミックで「水は海に向かって流れる」。
ギスギス感がなぜかホノボノしている不思議な話です。主人公は直達。予告テキストには叔父の家に居候するとか書いてありますが、居候ってまだ生きている言葉ですかね。この叔父は漫画家で、同居しているサカキさんと直達がメインでストーリーが進んでいきますが、途中のどうでもいい会話が面白いのです。次は天然キャラなのか何なのかよくわからない成瀬教授の言葉。
親族の基本構造の
四項関係だね
父・母・母の兄弟・
男の子というね
これはレヴィ=スト
ロースという人が
(#3 15の夜~ギスギス・ナイト・フィーバー~)
レヴィ=ストロースを知らないと意味不明かもしれませんが、これは知っている人にとっては無茶苦茶面白いシーンなんですよね。この教授、
私の中に
修羅が
おるの
です…
と言われると、
あー
修羅ね
大丈夫
大丈夫
みんなにも
いるよォ~
ピロリ菌
みたいな
もんだよ
(#14 修羅と酒乱)
と斬り返す。斬られた方は大丈夫なんでしょうか。
まあこんな感じ【なにが】でなごませてくれるのですが、ベースになっている人間関係は極めつけにドロドロしています。特にサカキさんは、そのせいで恋愛に嫌悪感を持っているので、
彼氏とか
いるんですか
(#11 お昼休みはドキドキマッチング)
と訊かれたら
いらない
(同)
とか答えるわけです。
さて、直達が、お母さんが入院したというので病院に行って面会するシーン。
俺のこと
わかる?
第一王子
ナオタツ
(#12 女は忘れない)
頭打ってるんですよね。いつも通りらしいてすが。何で頭を打ったのかというと、
重めの
ACアダプタを
振り回してたら
自分の頭に
当たった
のだそうです。昔のACアダプタってガチでデカくて重いんですよ、最近は小さいし、USB端子とかついてたりして便利だけど。昔のは重いだけで何の役にも立ちません。いや、電源取るときには役に立つんですけど、しかし何でそんなもの振り回していたのか…というのは後で分るんですけど、情けない話なので書きません。
私は1巻、2巻しか読んでない、というかまだ2巻までしか出てないと思いますが、巻が進んでボケツッコミがパワーアップすると同時に人間関係が破滅に向かって進行しているようなので、3巻どうなるのか予想できませんが楽しみです。
水は海に向かって流れる(1)
田島 列島 著
KCデラックス
ISBN: 978-4065144510
水は海に向かって流れる(1)
ISBN: 978-4065179086