Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

風邪っぽいので今日は本を読んでいません。ユングを読めば直りそうな…気がしませんね、なぜか。

ところで、店員が失礼なことをすると腹を立てる人がいますが、自販機や自動改札に腹を立てる人は…いるかな。いるかいないか、と言われたらいるわけですが、相手が人間と機械とでは、腹の立ち方が違うような気がするわけです。これは何故なのか、というのは心理学で説明できるのかもしれませんが、鈴木大拙師曰く、

それでわれらは火がものを焼いたからといって、火が大事な家を焼いたからといって、その火に対して復讐の心持は出ない。どうも仕方がない。焼けてしまったという風に諦める。ところが虎や蛇の場合になると、われらはその蛇を殺すか、虎を倒すか、何か自分に対してなされた損害賠償を、相手のものに対して要求することになる。
(無心ということ、鈴木大拙 著、角川文庫、p.168)

そもそも腹を立てるというのは大脳がそう処理するからです。あるパターンの刺激に対して腹を立てるという学習の成果があって初めて腹を立てることができるのですが、脳がこれは腹を立てる刺激ではないと判断すれば、それをされても腹は立たないはずです。罵詈雑言のメールを読んで腹が立つのは、書いてある内容を解釈して腹を立てるというパターンを発動させるからであって、ちょっと捻って面白いという感情を発動させてしまえば角も立たないわけです。

何かちょっと違いそうですが、気にしません。

で、店員だと腹を立てるが自販機だと腹を立てないのは何故かというと、私見ですが、自販機の場合は相手ではなく自分側のモノとして認識しているのではないかと考えます。つまり、機械を操作する自分に腹を立ててもしょうがない、というような意識になるのではないか。