今日はもっと疲れてしまったので何も書く気力がないですが、何となくマンガを読んだのでその話でお茶を濁し【死語?】ます。
そのマンガというのは清原なつのさんの「カメを待ちながら」という作品で、SFなのかファンタジーなのかよく分からん短編です。こういう作品は絶版になっていたりするのですが、最近はネットで電子書籍で読めたりするので便利になりましたね。
この作品の概要ですが、はい、何が言いたいのかよく分かりません(笑)。激動の昭和史がスゴいので印象に残っているのです。戦後の昭和史はだいたいこの一作で復習できます。
ストーリーは、水島という恋人が太平洋戦争に行ってしまってフィリピンから戦死の通知が届く。しかし目撃したという人がいて、結婚してからも40年間、水島を待ち続けるという話。カメというのはこの女性の名前ですが、話が始まったときには既にお婆ちゃんになっているわけです。
水島は復員船から海に落ちて記憶を失い、「カメさんに遭いたい」という意識だけが残った状態で生き延びます。その後、結局溺死してしまうのですが、その意識というか執念のようなモノを受け継いだ、ていうか憑依されてしまった人魚が、日本にカメさんを探しに来るという話なのです。
40年とりつかれていれば夫婦も同じよ
というセリフがやけに頭に残ります。この感じの無茶苦茶なマンガが書ける人って、清原なつのさん以外にはちょっと思いつかないですね。