Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

鈴木大拙禅師の「無心ということ」は読み切りました。結局読めたのか読めていないのか分かりませんが、読み切ったというのは読んだことになるのか、みたいな話になりそうなき分です。感想が持てるまでに少し時間がかかります。

宗教というのは理屈の前に行動する、ということでこんな話が出てきます。

讃岐の床松、あの人のことを書いたものの中に、阿弥陀さんは助けてくれるかどうかと、人が訊ねたところが、床松は、それは、お前がまだ救われたことがないからだと申しました。自分がまだ助からんから、助けられる力が、他力にあるかどうかと訊ねるんだというのです。
(p.20)

助けてもらったことがあれば、助けてくれるかどうかは疑いません。最初に理屈も何もなしで助けてもらえるかどうかで、信者になるかどうかが決まるようです。