Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

短編少女

まだ2作品しか読んでいないのですが、短編集です。多分タイトルがこれだから少女に関する作品集なのでしょう。

1作目は三浦しをんさんの「てっぺん信号」。モールス信号が出てきます。しかもカナ。カナのモールスは私には分かりません。じゃあアルファベットは覚えているのかというと微妙。

主人公の江美利の優柔不断っぷりとキレたらやってしまう豹変ぶりが面白いです。片思いの先輩を友人に取られてしまった江美利をなぐさめる篠原というおばあさんの言い草が、

大丈夫、顔が好みでも性格が合うとはかぎらない! たぶんすぐ別れるから、
(p.43)

すごいこと言いますな。

2作目は、荻原ひろしさんの「空は今日もスカイ」、8歳の茜が家出します。出てくる英語が面白い。

母ちゃんは、マミー。
(p.52)

マミーはミイラなのでは(笑)。

 

短編少女
集英社文庫
ISBN: 978-4087455731