Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

流石にいつまでも先送りするのもアレなので終わらせましょう。茂木さんの本です。

どんな本かというと、ちょっと雑談的な感じがするのですが、

雑談はとてもクリエイティブな行為です。
(p.034)

なるほど、実演しているのですね。雑記もオッケーなのでしょうか。クリエイティブの条件はもう一つ指摘があって、

そうしたクリエイティブ作業のすべてに求められること、それは「締め切りをつくること」です。
(p.106)

ぼくのりりっくのぼうよみさんも、ラジオで「歌を作るモチベは締め切りだ」と力説していたような気がします。

脳科学的な話題も、もちろんたくさん出てきます。

真面目な人や完璧主義者にありがちなパターンなのですが、たとえば英語を勉強しようと決めて三日目までは続いたのに、何らかの理由で四日目にできなかったときに、「ああ、やっぱり私にはできなかった」「これだから、私はダメなんだ」と嫌気がさして、以後はすっぱりやめてしまうことがあります。
(p.035)

このブログも結構連投しています。記録が途切れるとプツンと切れてしまいそうなので、1行だけでも毎日書くようにします。実際は1行だけになったことは、まだないはずですが。ちなみに、他のブログだと途切れても何事もなかったかのように続けているものもあれば、プッツリ切れているところもあります。

あきらめてやらないよりも、途中からでもやったほうがいいじゃないかという考え方が、ベストエフォート(最善努力)方式です。
(p.035)

個人的には、どちらかというと、惰性力の強弱で決まるような気がします。まあブログみたいなのは、続けても続けなくてもどうでもいいわけですから、まさにどうでもいい話ですが。

人工知能の話題も出てくるのですが、人工知能にできない仕事として、

こんな時代に人間に求められる戦略、私はそれを自然言語処理、いわゆるコミュニケーション能力だと考えています。
(p.093)

個人的には、それはかなり外しているような気がしますね。自然言語は所詮言語、そこは人工知能がむしろ得意とするところになりそうな気がしています。勘ですが。

勉強に関して役立ちそうな話もいくつか出てきます。反抗期の子供に「勉強しろ」と言ったらやらない、というのは経験アリの人も多いと思いますが、

人間は、一度「やらされている」と受身に感じてしまうと、脳が抑制されて前頭葉を中心とする「やる気の回路」がなかなか働かなくなる
(p.113)

脳科学的には、命令されていると感じるとやる気をなくすという話らしいのですが、子供に勉強しなさいと言うのは「今しようと思っていたのに」と反撃されるチャンスを与えるだけのような気がします。

茂木さんは独特の見える化を実践していたようです。

小学生のときであれば、勉強を一時間やると一マス進む、すごろくのようなグラフを作っていました。
(p.120)

ちなみに私が高校生の時にやっていたのは、赤のボールペンで辞書を引いた単語に下線を引くという作業でした。最近のボールペンは進化しているのでダマが出来たりしないのかもしれませんが、当時のボールペンは、しばらく使っているとペン先にダマが出来てしまいます。これが辞書にべったり付くと汚れてしまうので、ダマができると他の紙に塗って落とし、ダマを消していました。そのうち、ダマ消し用の紙が真っ赤になります。全面赤になったら完成です。なにが。

そもそも集中力が発揮できないときというのは、大抵何かに原因があります。
(p.137)

勉強の場合は、そもそも「やりたくない」から集中できないのでは、と思うわけです。

ところで、私はいつも同じ服を着ているので有名なのですが、

先にご紹介したスティーブ・ジョブズマーク・ザッカーバーグな゛、成功する人は、いったいなぜいつも同じ服を着ているのでしょうか。
(p.150)

他にもそういう人がいたのですね。私の場合、なぜ同じ服なのか、自分のことですから流石に完璧に理解していますが、成功する人と同じかどうかは内緒(笑)です。


結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方
茂木 健一郎 著
学研パブリッシング
ISBN: 978-4054062597