Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

今日は(も?)体調がよくないので、パスします。慌てても仕方ないし。今、書評を書いているのは、角川新書の『「なんとかする」子どもの貧困』という本です。

ところで、この本は子供の相対的貧困について書かれているのですが、相対的貧困というのはご存知でしょうか? 報道ではよく聞く言葉だと思いますが、相対的というのが分かっていないと、とんでもない誤解を招く危険があります。

例えば、とある富裕国の国民が5人(笑)で、その年収が、1000万円、1000万円、3000万円、3000万円、5000万円だとしましょう。相対的貧困率というのは、ざっくり言えば、中央値の半分未満の収入で計算します(但し、他にも計算方法があるかもしれません)。この例だと、中央値は3000万円なので、貧困率は40%です。

また、とある貧乏国の国民が5人で、その年収が、30万円、30万円、40万円、40万円、50万円だとします。すると、中央値の40万円の半分、20万円未満の人はいないので、この国の貧困率は0%になります。

年収1000万円だと何不自由なく暮らせそうですが、相対的に収入が低いために貧困としてカウントされ、年収30万円とか50万円ではとても食っていけない状況ですが、それでも貧困率は0%になってしまう、この特徴をまず理解しておく必要があります。