Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

成功と失敗の脳科学

今日紹介するのはムックというのかな、別冊日経サイエンスの中の一冊です。

脳科学に関するいろんなテーマが出てきますが、欄外コラムの「それって本当? 脳にまつわる5つの神話」が意外と面白い。

神話① 人間は脳の10%しか使っていない
神話② “左脳タイプ”と“右脳タイプ”がいる
神話③ 第2言語を学び始める前に、第1言語を話せなくてはならない
神話④ 男女の脳には違いがあり、それが学習能力に影響を与えている
神話⑤ それぞれの子供に合った独自の学習スタイルがある
(p.56)

これ、全部ガセというか、都市伝説だそうです。例えば神話②、

左脳は論理的思考に、右脳は直感や芸術に使われるという主張は作り話だ。
(p.56)

バッサリと斬り捨てていますね。字を読むときに両方を使っているとか、早く言ってよ的なネタが。

実はこの本、勉強するときに、まず問題を解いてから参考書で調べるのがいい、というのは何でだろ、という話を確かめるために読み直しました。この話は「間違いの効能」という章に出てきます。最初にテストしてから学習すると、記憶に残る率が高くなるのです。

 

成功と失敗の脳科学 (別冊日経サイエンス 184)
日経サイエンス編集部 編
ISBN: 978-4532511845