Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

アカギ-闇に降り立った天才 1巻~3巻

フィッシュマンズさんの season を聴きながらこれを書いているのだけど、どうもこの曲はこのマンガには合わないですね。昨日何となくサラっと読んだというか、読み直したので、アカギを紹介してみます。

伝説の麻雀漫画です、ていうか今も連載中のはずだけど(笑)。今日紹介するのは1巻から3巻まで。アカギというのは主人公の名前。このあたりではまだ中学生です。3巻で一旦ストーリーが切れるので、まずここまでまとめて読むのがおすすめ。

私が持っているのと表紙カバーの絵が違うようですが。1巻から2巻途中まではヤクザの事務所でプロ雀師の矢木。2巻から3巻は盲目の達人、市川との勝負。始まりは、ヤクザの事務所にアカギが逃げ込むところから始まります。

死ねば
助かるのに…
(1巻、第1話「変化」)

バクチは逃げていては勝てないのは分かりますが、死も恐れないのがアカギの哲学。どうせ負けても死ぬだけという感じで、イカサマでも何でもやります。大金を賭けて打っていた南郷は、死線を越えてきたという理由で、素人で中学生のアカギに代打を頼みます。ルールも分かっていないアカギのイカサマが出来すぎていて面白いです。1巻あたりに出てくるエリア麻雀は微妙な問題もあるような気もしますが。

アカギはとにかく突っ走ります。勝ったら倍プッシュで勝負。これをやると必ず負けるそうですが、アカギには関係ないようです。

狂気の沙汰
ほど
面白い
(2巻、第15話「無頼」)

盲目の雀師、市川のセリフ。アカギとロシアンルーレットをやりながら言います。この後、アカギの番になって、アカギが同じことをいいます。二人とも弾が出ないことを知っていたという話になってますが、こういうのは勘違いもありますからね。まあギャンブルだし、いいのか。

3巻では市川が神技を見せます。ツモってきた牌を自分の目の前にある山の牌とスリカエてツモるという技です。まあそれだけでもマンガでないとありえないような技ですが、市川が目が見えないですからね、目の前の山を全部覚えているのは分かりますが、一瞬で気づかれないようにその中の1枚と交換するというのが想像できません。

綱渡りと強運でアカギは大勝負に勝ちますが、その後、ギャンブルから足を洗う南郷の言葉。

オレは
自分が
かわいかっ
た…

(3巻、第27話「無欲」)

このシメの言葉がなかなかいいですね。保身的な感情があるとギャンブルはできないと。


アカギ-闇に降り立った天才
福本 伸行 著
近代麻雀コミックス
1巻 ISBN:9784884755744
2巻 ISBN:9784884756208
3巻 ISBN:9784884756734