Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

強気な姫騎士さまのしつけ方

現時代の日本に姫騎士がやってくる、という設定のラノベです。 現時代と書いたのは、この超弩級美少女の姫騎士が、

十四世紀の時代より、現代へ時間移動してきた

というSF的な設定なのです。 今更こんな設定誰も驚きませんが、それよりこの姫騎士が日本のアパートで生活するという設定がビックリかもです。 もっとそのあたりいろいろ描写があればいいのですが、殆ど何も書いてないので想像するしかないです。

姫騎士の従者は巨乳のメイドさんで、 主人公の高天征司は高一。 姫騎士のマリは征司に偶然胸を揉まれてしまったために主従契約を締結する羽目になって、

主の代わりに決闘を受ける“代理騎士”
(p.23)

になります。 ラノベなので、無敵のパワーを持っているし、聖剣を手にするとちゃんと変身します。 残念ながら、ラノベなので魔女っ娘アニメみたいな変身シーンのアニメはありません。 そして、代理騎士の守るべき条文というのがあって、

「一、主君の身に及ぶ危険を見逃してはならない。二、主君の命令には絶対服従。ただし第一条に外れる場合はその限りではない。三、上記二項に反しない範囲で自分の身を守る」
(p.74)

どこかで見たようなセリフですが、

某三原則そのまんまだろ!
(p.74)

と自分で突っ込んでいます。某三原則はセンター試験の範囲なので書かなくても大丈夫ですよね。

高校に通うときにも主君を守らないといけないので、一緒に通学することになりますが、姫騎士が転校生として自己紹介するときに余計なことを言ってしまって騒ぎになるようです。

高天征司の、ペットです
(p.113)

騒ぎといっても、あまり細かいことは書いてないのでよく分かりません。 普通の高校だとあり得ないので想像もし辛いです。 ラノベだからというのも何ですが、この本、特に何か風刺とか批判とか主張とかそういうのは全然感じられませんからライトに読めばいいと思います。読んだ後に何も残りませんでしたが、少し印象に残ったのは、最後に代理騎士としてバトルするシーンがあるのですが、扇子を武器にして戦うというのは柳生みたいで面白いかな。

続編があるようですが、未読なのでとりあえずノーコメントです。読む機会があったら書きたいと思います。

強気な姫騎士さまのしつけ方
マサト 真希 著
しゅがすく イラスト
一迅社文庫
ISBN: 978-4758044998

強気な姫騎士さまのしつけ方2
ISBN: 978-4758045681