Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

速読でゆっくり読む

速読というのは一度に1行とか、数行とか、あるいは1ページを全体的に見て読むテクニックである。私は小学生の頃によく本を読んでいた。この本もあの本も読みたいと貪欲な読書を続けていたら自然と速く読めるようになったようである。速読できると、ゆっくり読むときもそれなりに速いのだが、どの程度のスピードなのか。

下町ロケットは文庫本で474ページ。これは電車で読んだ。片道が約25分。この往復で少し読み残しがあった。最後のロケットを打ち上げるあたりである。時間としては、だいたい1時間で全部読んだということにすれば、1分あたり7.9ページ読んだことになる。1ページは17行あるから、134.3行を1分で読んでいることになる。1行あたりは2.24秒となる。これが普通にゆっくり読んでいる状態の速さとなる。だいたい1秒で2行というのが感覚的にも合っているような気がする。

今回は、一度読んだ後で、書評に書くために付箋を貼る作業を行っている。もう一度読み直して、引用したい箇所をチェックしたのだ。こちらは片道25分の間に作業が終了した。付箋を貼る作業と乗車、降車の時間を入れると、20分というのが正確なところかもしれない。これは先の3倍の速さで、1秒あたり6.715行で読んだことになる。