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悲報伝

西尾維新さんの、悲○伝というタイトルの付いた伝説シリーズの4巻。表紙には

十三歳の英雄・空々空と謎の幼児・酒々井かんづめは、少女たちの戦争を潜り抜け、死地を脱出できるのか。

なんて書いてあるけど、この物語は水戸黄門と同じだから勝つに決まっていてそこはある意味面白くない。ていうかネタバレでごめんなさいだけど、主人公死んじゃうけど。西尾さんの話を他も読んでいるとそれもあまり驚かない。この巻は四国編。四国を殲滅する目的で作られた最終兵器がまさかあんなあられもない姿で登場するとはお釈迦様でも知らぬが仏のお富さんだがまさか最終兵器が喋るとは! ソフトバンクのお父さんもびっくりだよ。

さてこのシリーズで密かに注目しているのが、各話の最初に書いてあるキャッチフレーズ。この巻には10の話が入っているが、ていうか話というより普通の小説的には章のようなものである。その先頭にいろいろ薀蓄深いというか、余計かもしれない一言が書いてあるのだが、個人的に言わせてもらうといまいちなものが結構あったりして、西尾さん疲れたのかな、みたいな気もしないわけでもないのだが、この巻で素晴らしいと絶賛感動中なのが、

穴があったら入りたいと思うなら、人は穴を掘るべきだ。
(p.202)

これいいっスよね、多分私なんかお呼びでないハイレベルの余計な話エキスパートの地濃ちゃんも絶賛するだろう。地濃ちゃんって前巻で捕虜になってしまったパートナーの魔法少女ね。穴がないと入れない罠。ていうかこのお言葉、どこに関係しているのか全然分からなかったんだけど、気にしない。この章って、

すごいですねー、空々さん。すっぽんぽんの女の子が指揮下に入ってくれるだなんて。
(p.213)

こっちの方が気になってしょうがないからストーリーどころでは、ていうか絶妙な駆け引きを読ませたいん場面だろうけど、すみません。

もう一つ素晴らしいと思ったキャッチは、これ。

休むことが必要なのは、働いているときだけだ。
(p.296)

ですよね。残業100時間とか言ってるが、残業以外の本業、マジでいうけど、働いてるのか? 時間かけたら働いたことになるのか?? どこの会社とは言わないが、必死になって数千億円の負債を抱えて、それって仕事なのかと言いたいな。残業どころか仕事しなかった方がいいんじゃないか。無駄な努力どころじゃなくて、マイナスの結果を生む努力なんて。

で、オチにも何にもなってないけど、とりあえず面白かった。

 

悲報伝

西尾維新 著

講談社 発行

ISBN978-4-06-182888-9