Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

菜根譚

菜根譚 (16)

今日は菜根譚から「まず自分の心を清らかにしてから学ぶ」。 心地乾浄、方可読書学古。不然見一善行、竊以済私、聞一善言、仮以覆短。是又藉寇兵、而齎盗粮矣。 (p.90) 乾浄は「さっぱりして清潔」とのことだが、不浄な心がないこと。最初のところの現代語訳…

菜根譚 (15)

そういえば以前は雑記を書いていたなぁ、と思い出した。ここを毎日書く義務もないのに(しかも、たまに書き忘れている)、何か圧があって書かないと落ち着かないという日常になっている。一種の依存症のようなものなのか。ということで、今日は本を読んでない…

菜根譚 (14)

今日は菜根譚から、「正義を犯さず、権門に近づかず」。 公平正論不可犯手。一犯則貽羞万世。権門私竇不可着脚。一着則点汚終身。 (p.151) リズムよく読めそうだが、これは怖い戒めだ。「犯手」は 手出しをして反対する。 (p.151) 正しいことに対して反対し…

菜根譚 (13)

最近、ここに書こうとして「記事を書く」をクリックした途端にエラーしてどうしようもない、という現象が多発するのだが、はてな? という感じ。何なのだろうか。別のウインドウではてなにログインの所からやり直すと、そこでも不可解な現象が発生していて、I…

菜根譚 (12)

今日は菜根譚から「多心は禍のもと、小事は幸福のもと」。 福莫福於少事、禍莫禍於多心。唯苦事者、方知少事之為福、唯平心者、始知多心之為過。 (p.85) 福莫福於少事は分かりやすい。トラブルが少ない方が幸せである。確かに。その次の「禍莫禍於多心」がち…

菜根譚 (11)

今日は菜根譚から「有為転変に流されず」。 毋憂払意、毋喜快心。毋恃久安、毋憚初難。(p.243) 払意は思い通りにならないこと。うまく行かないからといって憂いてはならない。とわざわざ言うのは、大抵の人はうまく行かないとヘコむからだろう。まあそれは分…

菜根譚 (10)

今日は菜根譚から「動中の静、苦中の楽」。 静中静非真静。動処静得来、纔是性天之真境。楽処楽非真楽。苦中楽得来、纔見心体之真機。(p.126) 前半は現代語訳が絶妙なのでまず紹介する。 静かな環境の中で心を静かに保つことができたとしても、それはほんと…

菜根譚 (9)

今日は菜根譚から「天地いっぱいに生きる」。ざっくり言えば、気持ちの問題という話。 延促由於一念、寛窄係之寸心。故、機間者、一日遥於千古、意広者、斗室寛若両閒。 (p.288) 最初の対は、「延促」が時間の長短。「寛窄」は空間の広さ、狭さ。「一念」「…

菜根譚 (8)

今日は菜根譚から、「真実の楽しみ、真実の憂い」。 人知名位為楽、不知無名無位之楽為最真。 人知饑寒為憂、不知不饑不寒之憂為更甚。 (p.103) 「楽」は楽しむということだが、解釈がなかなか難しい。満足するとか、ゴールとするに値するというか、そのよう…

菜根譚 (7)

今日は菜根譚から、「恩恵の真実の価値」。 千金難結一時之歓、一飯竟致終身之感。 蓋愛重反為仇、薄極翻成喜也。 (p.155) 特定の人に30万円給付よりも、全員10万円給付の方が有難い、というような話とはちょっと違うのだが、多ければいいというものではない…

菜根譚 (6)

今日は菜根譚から、「腰を落ち着けて成就をはかる」。今後もこのシリーズが続きそうな雰囲気なので、「菜根譚」というカテゴリーを追加した。 磨礪当如百煉之金、急就者非邃養。 施為宜似千鈞之弩、軽発者無宏功。 菜根譚について書いたブログは結構あるのだ…