Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

書籍

青い星まで飛んでいけ

今日は小川一水さんの「青い星まで飛んでいけ」。SFです。 6つの短編が入っています。解説によれば、この本は異色作だといいます。 本書全体を通して感じるのが、そういう「プロジェクトX的」「クラーク的」な小川一水とも「日常の中のSF」の小川一水とも違…

英作文基本300選

今日は大学入試用の英作文の参考書、「英作文基本300選」。 定番の一冊です。自然な日本語に対して、英文と、それを直訳した日本語が対応しています。先日紹介したドラゴン・イングリッシュよりは1文が短いので覚えやすいかもしれませんが、数が300と多いで…

血蝙蝠

今日は横溝正史さんの「血蝙蝠」です。 推理小説っぽい短編が8つ、最後にSFっぽい短編が1つ入っています。2編目の「物言わぬ鸚鵡の話」は、舌を切られたオウムが出てくる、とても短い作品です。ビックリするようなオチではないのですが、何か心に残ります。 …

眠れるラプンツェル

今日の本は、山本文緒さんの「眠れるラプンツェル」。 ラプンツェルというのはもちろん塔のてっぺんに幽閉されているあのラプンツェルのことですが、眠れるというのが何かよく分からないというか…。主人公の汐美は専業主婦で不眠症になったりするので。マン…

ポケット版 ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100

今日は「ポケット版 ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100」。 ドラゴンって何、というのはドラゴン桜から来ている。各章の最初のページにはマンガのコマが出ています。 英作文の参考書。まずこの本に出ている100の英文を覚えろ、ということです。100で足り…

生き地獄天国―雨宮処凛自伝

今日の本は「生き地獄天国」。著者の雨宮処凛さんの自伝、ということはノンフィクションです。 表紙には、大雑把な履歴が書いてあります。 激しいイジメ体験→ビジュアル系バンド追っかけ→自殺未遂→新右翼団体加入→愛国パンクバンド結成→北朝鮮、イラクへ→右…

カラフル

今日は森絵都さんの「カラフル」です。 いわゆる転生物、と言っていいのでしょうか。主人公は死んだ後に天使に出会い、抽選に当たって転生できる権利をgetしました。しかーし、 「せっかくだけど、辞退します」「なぜですか」「なんとなく」(p.6) ヤル気があ…

コンビニたそがれ堂 星に願いを

今日は「コンビニたそがれ堂」の3冊目、「星に願いを」です。 店を見つけられたらそこには必要なものが必ずある、という不思議なコンビニのお話です。本作には3つの短編が収録されています。 最初の短編「星に願いを」には、お弁当箱のつくも神とか、万年筆…

先生、大蛇が図書館をうろついています!

今日は小林朋道さんの「先生、大蛇が図書館をうろついています!」。 これはシリーズの9冊目のようですが、私はこの本が初めてです。おそらく他の本も似たような話ではないかと想像します。小林さんは鳥取環境大学で動物行動学、進化心理学を研究しているそう…

コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状

今日は7月23日に紹介した「コンビニたそがれ堂」シリーズから「奇跡の招待状」。 たそがれ堂は夕暮れどきにだけ必要な人にだけ現われる、謎のコンビニです。 たそがれどきは、魔界の扉が開くんだ。 (p.101) ということで、この時間は危険なのです。交通事故…

Cの絵本

今日は「Cの絵本」プログラミング言語Cの入門書ですが、絵本というほど絵はないですね。挿絵程度です。 入門用としては悪くはないと思います。サンプルプログラムを実行しながら勉強すればいいのですが、サンプルがちょっと面白くないかもしれません。昔、C…

アリスマ王の愛した魔物 (2)

今日は昨日紹介した小川一水さんの「アリスマ王の愛した魔物」から、残りの2作品を紹介します。 まず、「星のみなとのオペレーター」。これは完全にSFです。宇宙の彼方からウニが攻めてくる話です。 十兆個のウニが太陽のそばを通過する (p.178) 日本の防衛…

アリスマ王の愛した魔物

今日は小川一水さんの「アリスマ王の愛した魔物」です。SFです。たぶん。 5つの短編が入っています。個人的には、微妙にブラッドベリ的な感じがしました。 1作目の「ろーどそうるず」は、バイクの話です。バイクについて書いたという意味ではなく、バイクが…

辰巳八景

今日は最近ちまちまと読んでいる、「辰巳八景」から少し紹介します。 いわゆる時代物で、江戸の町民の生活を描いた作品です。この題名の由来については、巻末の解説によれば、 長唄の『巽(辰巳)八景』に依っている。(p.398) とのことで、八景については、 永…

いいからしばらく黙ってろ!

今日は竹宮ゆゆこさんの「いいからしばらく黙ってろ!」。 主人公は龍岡富士。富士さん。女性です。卒業式で袴姿のまま、バーバリアン・スキル(バリスキ)という劇団の「見上げてごらん」という演劇を見に行って、開演10分後に非常事態が発生して避難して、観…

コンビニたそがれ堂

今日は、村山早紀さんの「コンビニたそがれ堂」。 日本の神様、物の怪が出てくる、ほんわかしたストーリーです。といっても、あまり前面には出てこないですが。 風早の街の 駅前商店街のはずれに夕暮れどきに行くと古い路地の 赤い鳥居が並んでいるあたりで…

冴えない彼女の育てかた

今日はラノベで「冴えない彼女の育て方」(さえないヒロインのそだてかた)、1巻です。 私はアニメを先に観ているので、キャラとか先入観が入ってしまって、正しくラノベ的に解釈しているか自信がなかったのですが、1巻を読んだ感じでは、まあまあ原作通りかな…

雪の夜は小さなホテルで謎解きを

今日はミステリーで、「雪の夜は小さなホテルで謎解きを」。 ちょっと異色な風味が混ざっています。大雪でほぼ閉じ込められた小さなホテルの中で盗難事件が発生。誰が犯人か。謎を解いていくのは12歳のマイロと、メディ。このストーリーの注目点は、二人がオ…

眠狂四郎虚無日誌

今日は眠狂四郎シリーズで、「眠狂四郎虚無日誌」。 シバレン、柴田錬三郎さんの作品。集英社文庫の上の表紙は、作品に出てくるお玉の裸体。お玉は家紋を入れ墨にしています。 右の乳房の上には降鶴丸、左の乳房の上には打出小槌、乳房と乳房のあいだに花藤…

桃太郎は盗人なのか?―「桃太郎」から考える鬼の正体

桃太郎というと、日本人なら誰でも知っている正義の味方です。個人的には般若の面を被って悪人の前に現れるイメージですが、それはさておき、この本は福沢諭吉、芥川龍之介、池澤夏樹、高畑勲の4人が「桃太郎が悪い」と指摘していることから疑問を持ち、事実…

くちなし

今日は、1月27日に紹介している「修道女フィデルマの挑戦」に掲載されている短編、「痣」を読み返しました。この作品は特にお気に入りで、たまに読み返しているのです。推理のプロセスがロジカルで、何か落ち着くのです。 そして、最近もう一冊、ちまちまと…

たった10分間で100単語覚える方法

今日は「たった10分間で100単語覚える方法」。 暗記法の本だと思うのですが、根本的な問題があります。10分間で100単語覚えるというのは、例えば知らない英単語を100個覚えるような話だと錯覚してしまいそうですが、この本はそうではありません。既に覚えて…

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (2)

先日紹介した「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」ですが、ちょっと謎すぎるのでもう少し背景を説明してみます。このストーリーに出てくる惑星は、 巨大ガス惑星、ファット・ビーチ・ボール。大昔の木星に似た横縞と大渦の天体(p.9) このガス惑星から…

カレーの世界史

今日紹介する本は、「カレーの世界史」。 著者の井上岳久さんは、カレー総合研究所の代表取締役です。世界史とタイトルに付けるだけあって、いつどのようなカレーができた、広まったというような分析が満載です。ちなみに、カレーがいつ誕生したかは定かでは…

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

今日は「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」。ジャンルは百合SFでいいのでしょうか。 あらすじとか滅茶苦茶説明が難しいのですが、ガス惑星で宇宙船を使って網を投げて宇宙の魚を取りまくる女性二人組の漁師の話です。これでは何の話か分かりませんよ…

西の魔女が死んだ

今日は有名な作品で「西の魔女が死んだ」。Amazon の本のジャンル、売れ筋ランキングで 375位。学校の課題図書になったりいた記憶がありますが、分かりやすく書かれているのに難しい要素が満載の奥の深い作品です。いろんな「いいこと」が出てくるので、見逃…

顔氏家訓

今日は先日ちょっと名前を出した「顔氏家訓」。ちなみにまだ読み終わっていない。 この本は、 『顔氏家訓』は六世紀末、わが国でいえば聖徳太子の命をうけた小野妹子が遣隋使となって中国に渡った時代、顔之推によって著わされた家訓書である。 (p.3) という…

大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起 (5)

今日は「大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起」の第5章「グローバル人材」。少し前からよくいわれている大学のグローバル化とは? 大学にとってグローバル化とは何かと考えると、一つには学生のグローバル化、つまり海外から受け入れ…

大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起 (4)

今日は「大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起」から4回目。第4章の「文理融合から文理複眼へ」からいくつかネタを紹介する。 2015年に、国立大学の文系学部廃止という話題があった。 文系学部廃止論を増殖させたのは文科省というよ…

山椒魚

山椒魚は悲しんだ。(p.8) 成長し過ぎて頭がつかえて岩屋から出られなくなった山椒魚。馬鹿げた話ですが、何かの比喩だと思えば馬鹿にできないのかもしれません。ダイエットすれば出られるのではないかとか、道具を使って岩を砕いてみたらとか、余計なことも…